TOP 社長を目指す方程式 社長の必須能力…かつてリクルートも導入した「MBTI」で培う人間鑑定力

2019/11/12

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社長を目指す方程式

第26回

社長の必須能力…かつてリクルートも導入した「MBTI」で培う人間鑑定力

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こんにちは、経営者JPの井上です。

社長を目指す上司の皆さんに問われるものの一つが「人物鑑定力」です。社員であれ、取引先であれ、人を見極め、付き合うのか付き合わないのか判断し、付き合う人たちを活かす力こそ、社長力の中でも必須の要件です。

そうは言っても、相手のことをどうやって見抜けばいいの?自分の見方は正しいの?といった疑問もあることでしょう。これを科学的にサポートしてくれるのが性格検査です。これまで様々な種類の性格検査が開発され使われてきています。御社でも採用試験などで使われているものがあるでしょう。

前回、自分や相手の性格を知るためのパーソナリティ検査の代表格として「ビッグファイブ(特性5因子)理論」をご紹介しました。もうひとつ、グローバルで代表的なものとされメジャー企業を中心に長らく活用されてきたものに、「MBTI」があります。今回はこれを紹介しましょう。

 

今回の社長を目指す法則・方程式:「MBTI」

◆私たちは4つの指標、16タイプで理解できる

「MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)」は1962年に米国のマイヤーズ(Myers,I)とブリッグス(Briggs,K)によって研究開発された、類型論に基づいた自己理解メソッドです。

ユングの心理学的類型論に基づく6つの指標(外向:E、内向:I、感覚:S、直観:N、思考:T、感情:F)に、判断的態度:Jと知覚的態度:Pという独自の指標を加えて4指標16タイプで性格を捉えます。「外向:E」と「内向:I」、「感覚:S」と「直観:N」、「思考:T」と「感情:F」、「判断的態度:J」と「知覚的態度:P」が対抗因子となり、図のように解釈されます。

「外向:E」と「内向:I」はエネルギーの方向が「外の世界、人や物に向かう」か、「内的世界、観念や思考に向かう」かを表します。「感覚:S」と「直観:N」は知覚の方法が「五感を通して実際に起きていること、現実に向かう」か、「直感で事実を超えて可能性や未来に向かう」か。「思考:T」と「感情:F」は判断の方法が「頭で考える、論理的、客観的」か、「ハートで感じる、感情的、主観的」か。「判断的態度:J」と「知覚的態度:P」はライフスタイルが「計画好きで定められた行動を好む」か、「自由で流れに任せる」かを、それぞれ表します。

プロフィール

  • 井上 和幸

    井上 和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。

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