2019/10/29
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社長を目指す方程式
第25回
相手の性格を「5つの因子」で把握 部下を適切に管理して活かす便利ツール
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- 井上 和幸 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO
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こんにちは、経営者JPの井上です。
最近はHR Techに注目が集まっており、人事管理や組織管理、目標管理や採用管理のクラウドツールも百花繚乱。AI採用、AI社員管理などがバズワード的にニュースにもなっています。
それらのクラウドツールにも様々なアセスメントが組み込まれていたりしますが、御社では採用や社員管理で導入されている性格検査や適性検査(=性格検査+能力検査)はありますでしょうか?あるいはご自身で受けてみた性格検査、適性検査もあるかもしれません。
様々な性格検査があるなか、「パーソナリティ検査の最終回答」と言われているのが「ビッグファイブ(特性5因子)理論」です。1990年代、心理学者のルイス・R・ゴールドバーグが『パーソナリティの特性論(性格分析)』において「人間が持つさまざまな性格は5つの要素の組み合わせで構成される」としたものです。今回はこの「ビッグファイブ(特性5因子)理論」をご紹介してみます。
今回の社長を目指す法則・方程式:「ビッグファイブ(特性5因子)理論」 |
◆私たちの性格を説明する、たった5つの因子
早速ですが、ビッグファイブの5つの因子とは「Extraversion(外向性)」「Neuroticism(神経症的傾向)」「Conscientiousness(誠実性)」「Agreeableness(協調性)」「Openness(開放性)」です。誰もがこの5つの因子を持っていますが、人によってこの5つの因子の強弱が違うため人の性格や振る舞いに違いが出るというのが、ビッグファイブの学説が主張するところです。
そもそもこのビッグファイブが「パーソナリティ検査の最終回答」と言われるゆえんは、これまで存在してきた様々な性格検査が、この5つの因子のいずれかに統合されるか、関連づけられることを証明したからです。専門的な話なのでその裏付けなどは割愛しますが、ご興味あるかたは『パーソナリティを科学する』(ダニエル・ネトル著/白揚社)などをぜひご一読ください。
さてでは、ビッグファイブの5つの因子をご紹介しましょう。