2017/08/08
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これからのリーダーシップ、プロ経営者論
第1回
ダニエル・キム教授が提唱する「組織の成功循環モデル」は、個人が成功するための考え方にもなる。(1/5)
- スペシャル対談
- リーダーシップ
小杉さんは、この理論は組織の成功だけではなく、《一社員が成功するための考え方にもなる》と書かれていましたが、まずは、そのあたりからご説明いただいてよろしいでしょうか。
小杉 それはこういうことです。企業では結果を求められるので「では、どうやって結果を出すか?」という話を考えます。管理者なら、「どうやってチームで結果を出すか?」、社長なら、「どうやって会社で結果を出すか?」と考えるわけですが、そうすると循環はつながりません。結果に集中すると、特に結果が出ないときは「できた、できない」あるいは「どこが悪い、何を改善すべき」という話になって、疑心暗鬼になり守りの姿勢をとるようになり、関係の質は悪くなります。そして、関係の質が悪くなると思考停止に陥り、後ろ向きになって、「言われたことだけやればいい」と思うようになるから行動が委縮する。行動が起こらないと結局は成果につながらない。すると責任のなすり付けあいや自己防衛により、関係がさらに悪化する――というのが、多くの企業が実際に陥っている問題ですよね。
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