2018/05/22
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フォーカス・リーディング~生産性高める読書の技術〜
第4回
毎朝15分の速読で、生産性が何倍もアップする。(4/5)
- スペシャル対談
- ビジネススキル
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「経営者を語る」――今回は、株式会社J―エデュケーション代表の寺田昌嗣氏(ビジネス速読&高速学習アドバイザー)をゲストにお迎えします。
今回の対談では、エグゼクティブやリーダーの方に向けた、その時々の目的に合った速読のテクニックと、読書の効果を高めることの効用などについて、経営者JP代表・井上和幸と語り合っていただきました。全5回でお届けします。
井上 僕としては、フォーカス・リーディングの「禅的な身体の使い方」にたいへん興味があるのですが、改めて解説していただけますでしょうか。
寺田 日常空間というのは、ざわざわしていますよね。速読をするためには鎮まるというか、自分の脳波をシータ波の状態――言い換えると、《目を開けて日常活動をしているけれども、禅と同じ境地でいる状態(動禅)》――にしていく必要がありますが、そうなるためには3分くらいの儀式が要るんです。
井上 何をするんですか?
寺田 姿勢を整えて、いわゆる丹田呼吸(腹式呼吸の一種)をすることですね。丹田呼吸で重心を下げる。武道では上虚下実(じょうきょかじつ)と語られる、上半身の力を抜き、7割の重心を下に置いておく状態をつくることが凄く重要です。呼吸と姿勢で仙骨を立てることがポイントです。それでスイッチを入れる。
注意したいのが、しっかり読みたいと思うと近視眼的になること。場合によっては実際に本が顔に近くなるんです。人間の脳は、近いところにあるものはクローズアップして処理するらしいんですが、そうすると視野が狭くなって他の情報とつながらない。なので、本を30㎝以上遠ざけて置くと、心の距離も同時に取れて、楽に文章の流れが読み取れるようになるんです。たぶん、井上さんも講座の後、忘れてしまっていると思いますが……。
井上 忘れていました(笑)。
寺田 マインドフルネスという禅の講座もありましたが、速読トレーニング的なこと自体に瞑想の効果があります。なので毎日行っていただくと、集中力が上がる、メンタルがタフになる、情報処理で疲れなくなる…といった効果につながります。これらのことは全て脳科学の実験で確かめられていて、トータルで知的生産性が上がるというわけです。だから、毎朝15分間、瞑想がわりに本を読むといいのです。
井上 本もたくさん読めて、かつ知的生産性も上がる、というのは素晴らしいですね。
寺田 私のスマホに面白いデータがあります。スマホのアプリで自分の脳波を測って記録するというものなんですが、速読トレーニングをやっている間は、シータ波状態になっています。こういうことを毎日毎日やっていくと、たぶんメンタルも強くなりますよね。そこで例えば、毎朝自分のモチベーションの上がる本を何冊か用意しておいて、それらを何分かずつ読んでみる。そうしたら、モチベーションも、集中力も上がりますよね。
井上 この対談企画のスタッフの中にも、好きな本を3冊ぐらい持ち歩いていて、適当にパッと開けたページを少し読んで、心を落ち着けたり、モチベーションを高めている人がいます。速読ができれば、もっとまとまった分量を読めるわけですね。
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