2023/09/21
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ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
第164回
会社人生「55歳の壁」突破策~セカンドキャリアとしての起業~
- キャリア
- ビジネススキル
- 大塚 寿氏 エマメイコーポレーション 代表取締役
見込み客が「あなたから買いたい」「あなたと一緒に仕事がしたい」と思うにはどう処せばいいのか、何をすればいいのか、ここを徹底的に掘り下げましょう。
そして一番大事なことですが、「その自信がない」と思う必要はまったくありません。
なぜなら、相手の期待値にかなうか、かなわないかを判断するのは相手であって、あなたではないので、あなたが自信を持っていようが、自信がなかろうが関係がないからです。
「自信がない」というのは、行動を起こす絶好のブレーキ役になってしまうので、単なる弊害にしかなりません。
どうせ、やってみなければ分からないし、評価するのは相手なのですから、ここは根拠のない自信を持って進めるくらいでちょうどいいのです。
諸先輩のケーススタディ
起業といっても、開店も含めますし、1人起業ではなくなってしまうかもしれませんが、事業承継でビジネスや店を買うとかフランチャイズに加入する手もあります。ある商社の早期定年制に応募した50人の中でも、何人かはマイクロ起業を果たしました。
ちなみに、
・社労士の資格を取って事務所を開業
・人材紹介業を開業
・お好み焼き屋開店
・カフェ開店
・焼き鳥屋開店
・地元に戻って飲食店開店
といったところです。
今でいうところのプライム上場企業ですが、お店を開店した人も数名いました。
ただ、飲食店の2年後生存率、3年後生存率はそれぞれ50%、30%ですので、正直、推奨しづらいものがあります。「待ち」の商売になってしまいますし。
また、起業とは異なりますが、パラレルキャリア(複数の仕事を行う)であれば、生活費を賄いつつ、同時に夢や自己実現を追いかけることが可能になりますので、シニアには特におススメです。
ちなみにミラノコレクション、パリコレクションで活躍したモデルの樅木(もみのき)英介さんは、今まさに50代半ばですが、現在は出身地の熊本に戻って日々農業に精を出す傍ら、ナショナルブランドのCMにも度々出演しています。
農業とモデルの兼業ということで「百姓モデル」と自ら名乗っています。モデルの中でも欧州のプレステージブランドの「モデル」と「百姓」という180度異なる組み合わせのインパクトには脱帽です。
最後に
起業や開店となると「失敗したらどうしよう」というリスクや不安をまずは考えてしまうものですが、今やネット社会ですから、身の丈のスモールスタートで試行錯誤していくやり方であれば、何度でもチャレンジできます。なので「一発勝負」は避けて、何度か失敗を繰り返す中で軌道に乗せるプランを準備するのがいいかもしれません。
どうかあなたのこれからの人生が、運をも引きつけ、これまで以上にイキイキしたものになることを願ってやみません。さあ、元気を出していきましょう! 他の記事も読む。60秒で簡単無料登録!レギュラーメンバー登録はこちら >
■書籍情報
会社人生「55歳の壁」突破策 単行本(ソフトカバー)
著者: 大塚 寿
出版社:かや書房
価格:1,650円 ※この記事は、アイティメディア株式会社の許諾を得て
「ITmediaエグゼクティブ『ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術』」
の連載から転載したものです。無断転載を禁じます。
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