2023/07/13
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ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
第159回
2万人以上のビジネスリーダーの睡眠を改善して分かってきた中高年のリーダーの睡眠が業績を左右する
- キャリア
- ビジネススキル
- 角谷 リョウ氏 スリープコーチ Lifree株式会社 共同創業者
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私たちは10万人以上のビジネスパーソンを改善しており、事前に睡眠テストを行なっているが、ここ数年20代と50代の睡眠不調がかなり増加している。
日本の睡眠は「働き方改革」でさらに悪化している
近年、日本は睡眠不調で生産性を下げている、メンタル不調を増やしているということが話題になってきました。そういった流れもあり、企業は残業を減らしたり職場の環境を改善していて政府目標に限りなく近づく改善に成功しています。 ところが反対に働く人の睡眠不調の割合は全体の18.4%から22.6%へと悪化してしまっているのです。
厚生労働省 健康日本21より
これは企業が仕事時間を減らす努力をしても、その分睡眠や健康を充実させる時間に充ててくれないことを示す衝撃的なデータです。20代と50代が最も睡眠不調が多い
私たちは10万人以上のビジネスパーソンを改善しており、事前に睡眠テストを行なっているのですが、ここ数年20代と50代の睡眠不調がかなり増加しています。20代の睡眠不調は主に「リズム障害」で夜型にシフトして朝起きられないというタイプです。朝にパフォーマンスが上がらず、夜になってエンジンがかかるという学生時代の習慣が社会人の生活パターンに移行しきれなかったために起こります。
ただこのような20代の夜型化はきっかけと少しの工夫で短期間に改善することが多いのでそれほどサポートは大変ではありません。
50代の10人に6人は夜のトイレに起きている
ところが反対に50代の睡眠不調は「老化」が主原因ということもあり、ほとんどの人が以前に比べて睡眠不調を感じるようになります。中でも最も分かりやすいのが「夜のトイレ」です。40代で10人に4人以上、50代になると10人に6人以上が夜中にトイレのために1回以上起きています。
「働く50代の快眠法則」日本排尿機能学会データより
夜中にトイレに起きてしまうということは、かなり眠りが浅くなっているので確実に睡眠の質は下がっています。4、50代は会社でも重要なポジションだったり、リーダーであることが多いのですが、そういったポジションの人が睡眠不調だとチームに大きなマイナスの影響を与えることが分かっています。
睡眠不調である当人の仕事の生産性や判断力の低下が起こるだけでなく、チームの士気やエンゲージメントの低下に最も影響するとの研究結果もあります。
50代のリーダーがまずすべきことは夜のトイレ対策
先ほど50代の10人に6人が夜中にトイレで1回以上起きていると伝えました。この事実から50代の睡眠不調は夜のトイレを対策すれば、かなりの改善を見込めるとも言えます。実際に50代に夜のトイレ対策をして、夜中に起きなくなると睡眠スコアは改善します。
夜のトイレ対策は実はとても簡単でかつ効果が出やすいのです。多少なりとも改善行動を起こした人の80%以上が「夜のトイレに起きる回数が明確に減った」と回答します。
夜のトイレ対策は3つあります
「働く50代の快眠法則」より
実はなぜ50代になると夜のトイレで起きてしまうのかと言うと、下半身に水分がたまってしまうからです。下半身にたまった水分が横になることで膀胱に戻り尿意をもよおしてしまうのです。ですから寝る前に下半身に水がたまらないようにすることが基本になります。
対策は3つあって
1、寝る1時間前には水分を摂らない
2、下半身の水分を足をブラブラさせて上げる
「働く50代の快眠法則」より
3、お腹を温める(腹巻きをする)これら3つは1つ実行するだけでも効果を感じますが、複数行えばほとんどの人が夜のトイレの回数が激減します。
中高年のリーダーで、夜のトイレに起きている人は、自分のためにもチームのメンバーのためにもぜひ夜のトイレ対策をしてみてくださいね 他の記事も読む。60秒で簡単無料登録!レギュラーメンバー登録はこちら >
■書籍情報
働く50代の快眠法則 単行本(ソフトカバー)
著者: 角谷 リョウ
出版社:フォレスト出版
価格:1,650円 ※この記事は、アイティメディア株式会社の許諾を得て
「ITmediaエグゼクティブ『ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術』」
の連載から転載したものです。無断転載を禁じます。
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