TOP とことん観察マーケティング 7本指のピアニスト西川悟平さんコンサートから学んだこと

2023/06/15

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とことん観察マーケティング

第88回

7本指のピアニスト西川悟平さんコンサートから学んだこと

  • マーケティング

野林徳行です。「KEIEISHA TERRACE」にてマーケティングコラムの連載をさせていただいております。

 

多くの企業では、『カスタマーを知る』ことが大事と言いながら、足元の数字を優先してしまいがちです。足元はもちろん大事ですが、カスタマーを知ることで既存事業のPDCAは回りやすくなり、新規事業の立ち上がりは早くなります。または修正が小さくなります。

 

88回目のコラムです。このコラムでも何度も紹介している元K1ファイターの大山峻護さんのお誘いで、奇跡の7本指のピアニスト西川悟平さんのコンサートに行ってきました。20年以上もあらゆるジャンルのステキな方々をおつなぎし続けている大山峻護さん。

 

経営者やトップアスリート、格闘家、トレーナー、アーティスト、ダンサー、アイドル、バチェラー、タレント、アナウンサー、プロデューサー、シェフ、映画監督、脚本家、編集長、テレビマン、マーケター、デザイナー、ビューティー・ヘルスケア専門家、講演家、医者、教授、人材コンサルタント、神主、大使、冒険家、スピリチュアル・・・ありとあらゆる方々と出逢うことができました。そんな中で、今回は、西川悟平さんのコンサートに行ってきました。

 

難病を乗り越え、7本指で再起を果たした奇跡のピアニスト西川悟平さん

ニューヨークを拠点に活動し、カーネギーホールなどで聴衆を熱狂させているピアニスト。輝かしいキャリアの途中で、突如ジストニアという難病に冒されながらも、懸命なリハビリの末、7本指で再起を果たした奇跡のピアニストです。

 

ようやく動かせるようになった7本指の演奏は、力強さとやさしさを持ち、独特のスタイルとなって人の心を揺らしています。PanasonicのCMや映画「栞」の主題歌も手掛けています。記憶に新しいところでは、2021年に「東京2020パラリンピック閉会式」でグランドフィナーレを飾っています。コンサート当日は、様々な体験や大爆笑を誘いながら、トークの合間に楽曲がちりばめられていきます。クラシックを楽しむシナリオということはなく、エピソードといま伝えたい楽曲をストーリーにしていきます。

 

世界的な音楽家になったきっかけ

学生時代に、ブラスバンド部に入部しチューバを始めたが、音大受験にピアノ演奏が必須と知り、ピアノを始めます。なんと15歳からの開始だったそうです。周囲を見れば、「えっ、いまから?」という状況ですが、やると決めたら進む、それ以外のことは考えない方のようです。就職後もピアノ演奏は続けていたが、1999年にピアノ調律師から、「海外の有名なデュオピアニストが大阪でコンサートをするから、その前座で弾いてみない?」と誘われたそうです。

 

そのときは、和菓子屋でアルバイトをしていて、「店がとても忙しいので無理」と返答し、調律師の人がびっくりしながらも、必死に説いて前座として演奏...

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プロフィール

  • 野林 徳行氏

    野林 徳行氏

    有限会社オフィスフレンジー 代表

    1964年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。1987年リクルート入社。経営企画、事業戦略、商品企画、プロモーションプランニングなどを担当し、カスタマーを知ることに徹底的にこだわった行動で各事業の業績向上に寄与。ブックオフコーポレーションへの出向を経て、2003年ローソン入社。執行役員としてマーケティング、エンタテイメント、商品開発を担当し、数々のヒット企画を生み出した。2010年ローソンエンターメディア代表取締役社長に就任。2012年レッグス入社。CMOとしてキャラクターを活用した販売促進を強化。2016年FiNC CMO就任。人工知能を活用したヘルスケアアプリのマーケティングを推進。現在は、有限会社オフィスフレンジー代表、高木学園理事兼英理女子学院高等学校マーケティング講師、NewsTV取締役、4DT取締役、ログノート監査役。さらに、BOチャンス、聡研プランニング、ニューネックス、助成金制度推進センター、Merone、All in Motoins、はんのりとと多岐にわたる業種で顧問を務める。著書「とことん観察マーケティング」をベースにした講演・研修を実施中。

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