TOP 戦略HRBPから見た、人・組織・事業・経営の現在&これから チームの機動力が上がらない!組織の機能不全を救う対話力強化の秘訣

2022/01/13

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戦略HRBPから見た、人・組織・事業・経営の現在&これから

第24回

チームの機動力が上がらない!組織の機能不全を救う対話力強化の秘訣

  • 組織
  • キャリア
  • 35CoCreation合同会社 CEO 桜庭 理奈氏

皆さん、あけましておめでとうございます!

 

多くの企業にとって、2020年から2021年にかけての変動期は、これまでに味わったことがないほどの変化、進化、取捨選択、新分野へのチャレンジと、長きにわたって足踏みをしていた分野において、私たちの背中を押し、前に踏み出すステップへと誘いました。

 

事業構造や組織構造を抜本的に変更した企業。リソース分配において、より未来への投資のために、思い切って新規事業へと舵切りをした企業。働き方や生き方のOSアップデートを組織単位で行った企業。形だけの目標設定や人事評価制度を廃止し、一人ひとりのメンバーの、自律分散的な働きが貢献という形で実感できる制度へ刷新した企業。
特に次世代の経営者やリーダーの課題意識や危機感は、頼もしいほど勇気あるものも多く、その情熱や事業自体を超えた、社会的意義を実装するGood Corporate Citizen(よき企業経営市民)としてあろうとするマインドセットには、わたくし自身も大変感銘を受けました。

 

しかし、そのような想いの中で、実際には、経営者やリーダーの皆さんのご相談の中には、そういった英断を行い、いざスピード感を持って推進していく中で、チームメンバーや自分の直下であるリーダー、マネジャーが、同じ熱量や想いの強さに付いてこられず、困惑し、さらに経営層とそれ以外のメンバーとで、溝ができてしまっている、という声も多く聞かれます。
2021年の経営者やリーダーからの人事や組織にかかるご相談事項のうち、ほぼ9割以上が同様のお悩みであったところを見ると、この時代の組織縮図といっても過言ではありませんね。一種の組織の機能不全が起きている状況です。

 

組織のメルトダウンが起きてしまう前に、組織の機能不全の予兆に気づく

経営やリーダーの掲げる組織のパーパスやビジョンはあるのに、その想いや意図が組織の枝の末端まで行きわたらないのはなぜでしょうか。どこで伝達の神経網が滞ってしまっているか、経営、リーダー、人事を司るメンバーが理解しているでしょうか。

 

組織の機能不全の予兆として、そのような状況に直面しているクライアントと対話をする中で、わたくしがよく耳にするフレーズとして、ある組織の機能不全の予兆を示す、パターンがあります。それは以下のようなものです:

 

・何度も(一方的にこちらの言いたいことは)伝えている(つもり)
・(相手は、チームは、社員は、マネジャーは)分かっているはず
・言わなくても、チームメンバーには空気を感じ取って動いてほしい
・それくらいのことは、理解してもらわないと困る(役職者なのだから)
・早く今の事態を打破しなければならないのに、...

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プロフィール

  • 桜庭 理奈氏

    35CoCreation合同会社 CEO

    外資系金融企業での営業・企画推進を経て、人事へキャリアチェンジ。複数の外資系企業において、多国籍な職場環境で戦略的な人事を担当。2017 年より外資系医療機器メーカーであるGEヘルスケア・ジャパン株式会社の人事本部長、2019年から同社執行役員を務めた。2020年に35 CoCreation合同会社を設立。多様な業態や成長ステージにある企業で人事部長不在の企業間で、シェアドCHROサービスを開発提供し、経営・組織・リーダーシップ開発コーチング、アドバイザリー活動を伴走型で支援している。国際コーチング連盟認定コーチ。New Field認定コーチ。ロバート・キーガン博士が設立したMinds at Work公認・ITC(変化への免疫システム)マップの認定ファシリテーター。国際PADIダイビング協会・ダイブマスターとしても活躍中。