2021/12/02
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戦略HRBPから見た、人・組織・事業・経営の現在&これから
第22回
セルフ・ハンディキャッピングしていませんか:自分を過小評価することやめる2つのステップ
- キャリア
- 組織
- 桜庭 理奈氏 35CoCreation合同会社 CEO
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最近「セルフ・ハンディキャッピング」する、というワードを初めて知りました。
調べてみると、心理学から派生している言葉で、たとえ失敗しても、自尊心を保てるように、あらかじめ自分にはハンディキャップがあると主張したり、実際にハンディキャップを作り出してしまうことをいうそうです。例えば、試験の前に風邪で勉強が十分にできなかったと言い訳をして、予防線を張ることや、持てる時間のすべてをテスト勉強につぎ込んで良い結果を出すべきなのに、あえて貴重な時間を無関係な用事に割くという、不利な条件(ハンデ)を自分自身に課し、やるべきことを先延ばしにしてしまうことを指します。
元々は心理学者のスティーブン・ベルグラスとエドワード・ジョーンズがセルフ・ハンディキャッピングと名付け、提唱したことが始まりです。彼らは著書の中で、セルフ・ハンディキャッピングを、「特定の行動における困難に対し、あらかじめ積極的に対処しておくことで、自分の能力に関するイメージを守る手段」と定義しています。
またセルフ・ハンディキャッピングには、2種類あるようです:
・遂行的セルフ・ハンディキャッピング
・主張的セルフ・ハンディキャッピング
遂行的セルフ・ハンディキャッピングとは、試験など重要で困難な問題の直前に「努力を放棄する」「飲酒する」「徹夜する」のような行為を取り、全力を出さないハンデを自分に負わせることで、もし結果がでなくても、「万全の状態ではなかったから、しょうがない」と受け入れることができ、自尊心や自信を傷つけない行為を言います。
主張的セルフ・ハンディキャッピングとは、自分が困難な課題に直面していると知っている周りの人に対して、「あまり今日は調子が乗らなくて」「全然勉強していなくて」「まったく自信がないよ」のような言葉を発することで、結果が想定よりも悪かったら恥をかくことを恐れて、予防線をあらかじめ張っておき、本当に悪い結果が出たとしても、恥ずかしさから自分を救うことができる行為を言います。
双方ともに、自分の自己防衛メカニズムが働いての行為であることが、理解できました。
そこで、自分自身で思い当たる想い出が、フラッシュバックしました。
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