TOP 経営幹部・エグゼクティブのためのキャリア&転職を考える 転職活動を進めた方がいいとき、やめた方がいいとき

2021/10/22

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経営幹部・エグゼクティブのためのキャリア&転職を考える

第9回

転職活動を進めた方がいいとき、やめた方がいいとき

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ミドル・シニアの転職活動はウィズコロナ下においても活発な動きを続けており、内情としては複数件内定を獲得できる方と、苦戦を強いられる方との二極化が進んでいます。転職を希望されている方とキャリア面談をする中においても、次のキャリアへの希望に満ちた前向きの面談だけではなく、転職活動が長期化してしまい「私の経歴では、市場からニーズがないのでしょうか?」といった弱腰な話から面談が始まることもしばしばあります。自身がオーナーシップを持ちキャリアを構築するうえで転職は有効な手段となり得ますが、幹部採用の現在の市場において確度の高い転職活動を進められるかどうかは個人の状況や意思決定の際に何を判断軸としているかによって大きく左右されてしまうのが実情です。

 

今回は、皆さんが求める環境に確度高く転職活動を進めていくために転職活動の各フェーズでチェックすべきポイントについて解説していきたいと思います。

 

今活動をするべきか

まず確認したいことは、「そもそも今このタイミングで転職活動をするべきかどうか」です。現職において求められる成果やミッションを完遂できているか。また、採用企業側に自信をもってPRできるだけの実績・成果を現職で出せているのか。こういった点においてまずは自己客観視をするところから始めていきましょう。

 

転職市場において、特にミドル・シニア層の幹部採用においては、採用企業側には採用を通して解決したい明確な課題や、採用した人材に入社後に任せたい明確なミッションがあります。そういった課題解決に対してどの程度コミットして活躍してもらえるのかといった観点は当然のことながら採用の大きな軸となっています。現職でのミッションを完遂せず今回の転職活動に至っていたり、外的要因に振り回され自分事として取り組み切れていなかったりする方には採用企業側も「ぜひこの人に当社の抱える課題の解決をお任せしたい!」とはなりません。

 

また、具体的な実績や成果が話せないことも同様です。書類選考通過後、面接の場でこれまでの取り組みや実績に関して具体的な話ができていないと採用企業側としても入社後のフィット感で判断がつけにくく、採用モード高く選考が進みよいご縁につながることはないでしょう。現職でのこれまでの取り組みを振り返って、自信をもって外に持ち出せる成果、実績、取り組みがないのであれば一度思いとどまって現職に残ってやり切る選択をするのも悪くはないでしょう。

 

転職活動を始める前に、これまでのご自身の取り組みや成果・実績を客観視して、選考がうまく進捗する状況に自分がいるのかどうか確認をし、問題がなければ次のステップに進みましょう。

 

応募先決定

次に確認をしたいのは今回の転職活動における軸を明確に持てているかどうかです。キャリア面談をしていると「業種や職種に特にこだわりはなく、年収○○万円以上で幅広く求人紹介してほしいです。」といった要望をお聞きすることがあります。また、こういった要望をおっしゃる方は「書類選考に20社応募していて、結果待ちしています。」といったような受け方をされていることが多いです。いろんな可能性を探りたいという側面ではある種正しい転職活動の進め方のような気もしますが、幹部採用においてはこういった進め方はお勧めしません。

 

先述した通り、採用企業側には今回の採用を通して解決したい課題が明確にあり、そこを担っていただける人材との出会いを期待して採用活動を続けています。その課題は短期的な解決ができるものではないことも多く、中長期的に活躍してほしいといった期待値も当然のことながら持ち合わせているため、面接時に応募先の企業や募集しているポジションのどういったところに魅力を感じて面接の場に来ているかといったような話ができると良いご縁につながるようなディスカッションの場になることは言うまでもないでしょう。逆にこういった観点で話ができない場合、採用側としては「じゃああなたの次の執行の場は当社ではなくてもいいよね。」といったテンションで面接を終えてしまい、結果的に内定までは至らずに、書類選考は通るのになかなか内定までたどり着かないといった状況を生み出してしまいます。

 

どんな業界のどんな企業でどんな役割を担っていきたいのか、どんな課題感のある企業に参画してバリューを発揮したいのか。どういった組織であれば活躍のイメージを持てるのか。ここがはっきりしないことには面接に進めたとしても採用企業側にも良いご縁と思ってもらいにくいため、ご自身のキャリアビジョンと照らし合わせながらこれまでの成果の棚卸とともに次の執行の場への具体的なイメージを明確にしておくとよいでしょう。

 

このあたりのイメージが明確に持てている方は積極的に企業に応募し、無事に面接の場を設けられた企業に関しては有意義なディスカッションができるようしっかりと準備をして臨みましょう。一方でイメージがまだあいまいで、応募検討時に処遇面に目が行きがちな方は、むやみやたらに応募せず、一度立ち止まって自身のキャリアのテーマや、今回の転職を通して得たい環境や経験、チャレンジしたいことなど、自身と向き合い考えることをお勧めします。

 

内定承諾までに確認すべきこと

最後に確認したいことは「何を軸に内定を承諾するか」です。応募先検討時や数回の面接を経て、自身の志向と内定先企業での役割やミッションがマッチしているかどうか、企業理念やビジョンに共感ができるか、オファー内容など、一つ一つ丁寧に確認しながら選考を進めていくと思うのですが、中でも特に注力して確認いただきたいことは「誰と働くのか」ということです。

 

キャリア面談の中で転職の動機として「経営者との相性」という言葉をしばしば耳にしますが、経営幹部として参画する立場であれば、入社前に最注力で確認しなければならない項目だと私は考えます。経営幹部として入社するからには業務を推進していく中で経営層とのやり取りは切っても切り離せません。どんなにやりたい仕事ができる環境だとしても、経営層と相性が悪い環境では思った通りに仕事などできるはずはありません。

 

企業理念や職務内容が「まさに!」と思えるもので最終面接まで進んだとしても、社長との相性が合わないと思ったら迷わず辞退することをお勧めします。仕事内容や労働条件はいうまでもなく重要なことではあるのですが、あくまで入社後にこの条件を保証します、という短期的なものであるという視点は持っておくべきだと思います。最後の意思決定の際には自分と相性が良い環境や人がいるかどうかということを踏まえて内定の承諾先を決めていきましょう。

 

上記を踏まえ転職活動を進めていただき、経営者や理念・ビジョンに共感でき、やりがいを感じる業務を推進できる環境にたどり着けることを願っております。

 

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