2021/06/09
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イマ、ココ、注目社長!
第147回
アパレルの営業で学んだ経営術を武器に、映像・WEB制作、そしてアプリ開発へ。AIやデジタル技術を使って無駄を減らし、人生に豊かな時間を生み出したい。
- 経営者インタビュー
- 経営
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- 注目企業
- 石澤 秀次郎氏 株式会社TIME MACHINE 代表取締役
株式会社TIME MACHINEは2019年に設立された会社。AIスケジュールコンシェルジュサービス「スケコン」の提供を行っており、2021年6月以降は、名刺情報を活用し請求処理を大幅に簡易化できるアプリ「名刺DE請求」や、フリーランス・中小事業者向けにお金周りのナレッジを発信するサイト「おかねチップス」など、”スモールビジネスのトータルサポート”をテーマにしたサービスのローンチを予定しています。
2021年4月には、充電可能なカフェスポットの検索ができる「DENGENCAFE」の企画・開発・運営を行う電源カフェ株式会社との資本業務提携も締結いたしました。
TIME MACHINE創業者の石澤秀次郎氏は、アパレル出身という異色の経歴を持ち、クリエイティブエージェンシーである株式会社EPOCHを経営。数々のCM、動画、WEBサイトなどの制作に携わってきました。
いったいなぜジャンル違いにも思える新会社を設立したのか。それぞれの会社の経営をどうされているのか。そして未来のビジョンは?「EPOCH設立前からTIME MACHINEの起業を考えていた」という石澤氏にお話を伺いました。
(聞き手/井上和幸)
アパレルの営業で経営の基礎を学ぶがクリエイターを志望して退社
――石澤さんは、大学を出て最初にオンワード樫山に入社されたそうですね。アパレルの世界に飛び込んだのはなぜですか。
石澤 父はCMのロケ地の確保などをするロケーションコーディネーター、母はスタイリストの仕事をしていました。そんな環境もあって、CMや洋服の世界に興味を持つようになりました。私は幼い頃からイジメられていたこともあり、自己肯定感の低い子どもでしたが、身なりを変えてセルフブランディングすることが自分を変えるきっかけになると考えていたんです。その中でも変化が分かりやすい”洋服”というジャンルにおいて自らもサービスを提供する側になりたいと思い、大学を卒業した2005年にオンワード樫山に入社しました。
――オンワード樫山ではどんな仕事をされていたのでしょうか。
石澤 営業でした。といっても一般的な営業のイメージとは違うかもしれません。入社してまもなく、百貨店やショッピングモールにある組曲ファム(現any FAM)というブランドの、100坪もあるようなショップの運営をいきなり任されました。在庫は約1万点。百貨店やショッピングモールなどとコミュニケーションを取りながら、売り上げ向上の施策を考え、それを店長や販売スタッフに実行してもらいます。数字的な管理もします。いわば店舗経営を行って...
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