TOP 私が経営者になった日 【キューサイ 神戸社長】次の世代に対して社会貢献できる企業に転職することを決めた。(Vol.2)

2021/03/29

1/1ページ

第59回

【キューサイ 神戸社長】次の世代に対して社会貢献できる企業に転職することを決めた。(Vol.2)

  • 経営
  • キャリア
  • 経営者インタビュー
  • キューサイ株式会社 代表取締役社長 神戸 聡氏

 

30日無料!全記事読めるプラチナメンバー登録はこちら >

 

 

社長に任命された日=経営者になった日ではありません。経営者がご自身で「経営者」になったと感じたのは、どんな決断、あるいは経験をした時なのか。何に動かされ、自分が経営者であるという自覚や自信を持ったのでしょうか。

 

ケール青汁の製造・販売で国内の通販健康食品市場を切り開き、最近では生活の質の向上を目指したヘルスケア事業・スキンケア事業、医薬品事業など提供商品・サービスの領域を広げているキューサイ株式会社 代表取締役社長 神戸聡氏に3回にわたってお話をうかがってみました。

 

(第1回目はこちら

 

子どもに誇れる社会を作りたい。

2011年の東日本大震災での経験を通して、『売り上げを立てながら社員の命を守る』という二律背反ともいう命題に、どう折り合いをつけていくのかという視点を得たという神戸氏。2014年、さらにもうひとつの転機が訪れる。

 

「子どもができたのです。そのとき私は45歳。今、息子は6歳で、今年の4月に小学生になるのですが、彼が成人を迎えるときには私は65歳になります。そのとき、息子はどのような世の中を歩んでいくのだろうと考えました。それまでは、自分たちの会社を大きくしていくということに目が向きすぎていたので、世の中全体の動きには十分アンテナが立っていなかったかもしれません。しかし、子どもができたことで、世の中はどうなっていくのだろうと、改めて調べてみました」

 

調べるほどに、環境問題、エネルギー問題、食料問題や、格差の広がりなど、いろいろな課題が今以上に集積されていくであろうことに目が向いた。

 

「彼が成人し、私が65歳のときに、彼からどのような言葉を投げかけられるのだろうということをすごく考えました。そのときに、“おやじたちがちゃんとしなかったから、俺たちの世代がこんなひどいことになってるんだよ。何をしてくれたんだ”というふうに怒られるだろうと、直感的に感じたんです。

それまでは化粧品会社を大きくして、化粧品を拡販して、医療が社会貢献をするという役割の元を担っていましたが、もっとダイレクトに、息子たちの代に貢献できることをするべきだと思ったんです。そこに、いろいろなタイミングが重なって、キューサイからお声がけをいただきました。キューサイであれば、次世代の人たちに少しでも何か貢献できるのではないかと思って、転職することを決めました」

 

顧客との関係性をもっと強固にしたい。

志を持ち、医療の分野から新しい価値観を広げていこうとしていた化粧品会社はベンチャーだった。転職したキューサイは、すでに創業50年を超えており、組織としてもできあがっていた。安定した顧客層もあった。

 

「私は次世代に対して社会貢献ができ...

こちらは会員限定記事です。
無料会員登録をしていただくと続きをお読みいただけます。

プロフィール

  • 神戸 聡氏

    キューサイ株式会社 代表取締役社長

    92年4月広告会社に入社。02年8月化粧品会社に入社、同9月マーケティング部副部長、04年3月戦略マーケティング部長、05年4月経営企画室長、同9月執行役員情報システム部担当兼通信販売事業部長などを経て12年8月取締役販売推進部長兼マーケティング統括室長兼営業部担当役員。15年11月キューサイ入社、17年2月より現職。