TOP 私が経営者になった日 【キューサイ 神戸社長】目の前の課題を一つひとつ解決していたら、経営者になっていた。(Vol.1)

2021/03/22

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第58回

【キューサイ 神戸社長】目の前の課題を一つひとつ解決していたら、経営者になっていた。(Vol.1)

  • 経営
  • キャリア
  • 経営者インタビュー
  • キューサイ株式会社 代表取締役社長 神戸 聡氏

 

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社長に任命された日=経営者になった日ではありません。経営者がご自身で「経営者」になったと感じたのは、どんな決断、あるいは経験をした時なのか。何に動かされ、自分が経営者であるという自覚や自信を持ったのでしょうか。

 

ケール青汁の製造・販売で国内の通販健康食品市場を切り開き、最近では生活の質の向上を目指したヘルスケア事業・スキンケア事業、医薬品事業など提供商品・サービスの領域を広げているキューサイ株式会社 代表取締役社長 神戸聡氏に3回にわたってお話をうかがってみました。

 

誰かの喜びにつながっている仕事がしたい。

新卒では広告会社に入社した。きっかけは高校生の時に聞いたふたつの話だった。ひとつは、真偽はわからないが、ある学園都市を、きれいな町にするために中吊り・電柱の広告・ビルボード・看板・屋外広告といったものを全部なくした結果、住人の情緒が不安定になったり、精神疾患になる人が増えたりしたという話。もうひとつは、ウォーターゲート事件が発覚したときに、ニクソン大統領が最初に電話をかけたのが、妻でも副大統領でもなく広告会社で、自分の名誉回復のキャンペーンを作ってくれないかという話だった。

 

「自分は文系でエンジニアにはなれないので、世の中に足跡を残すような物を、自ら作り出すのはなかなか難しいと考えていました。でも、このふたつの話を聞いて、広告というものは水や空気と同じぐらい社会に必要とされているのだと感じました。自分には新たな水を作るとか、空気を良くする機械を造ることはできないけれど、人が生きていくのに必要不可欠な広告に携わることで、世の中に貢献すること、足跡を残すことができるのではないかと考えたのです。

広告やイベントを作ることで社会貢献できているかどうかは、なかなか測りにくいことですが、広告を通じて何か世の中に価値を残したかった。そして実際に、広告を通じて、クライアントの先にいる本当のエンドユーザーが、そのクライアントとの接点を持てたという喜びの声を聞くと、非常に嬉しかったです。誰かの喜びにつながっている仕事だということを感じられました」

 

人生として価値ある仕事は何か。

広告会社の営業として8年、担当している会社が抱えている課題や、その会社が目指すところを作っていく一助になれているのではないかという自負はあった。

 

「そんな時、担当していたハウスメーカーの事業部長さんから、“ウチに来ませんか?こっちの方が面白いよ”と言われたんです。広告会社の営業として宣伝部長や宣伝担当を喜ばせることよりも、エンドユーザーが、一生に一度、買うか買わないかというもので喜ばせ、感謝される方が人生として価値があるんじゃないかと。広告での自分の仕事には満足していましたが、その言葉に少し揺らいだ感覚がありました」...

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プロフィール

  • 神戸 聡氏

    キューサイ株式会社 代表取締役社長

    92年4月広告会社に入社。02年8月化粧品会社に入社、同9月マーケティング部副部長、04年3月戦略マーケティング部長、05年4月経営企画室長、同9月執行役員情報システム部担当兼通信販売事業部長などを経て12年8月取締役販売推進部長兼マーケティング統括室長兼営業部担当役員。15年11月キューサイ入社、17年2月より現職。