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2020/08/12

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第39回

身近のオンライン化とアフターデジタル

  • マーケティング
  • 経営
  • 有限会社オフィスフレンジー 代表/株式会社 鎌倉新書 執行役員・マーケティング部部長 野林徳行氏

 

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野林徳行です。「KEIEISHA TERRACE」にてマーケティングコラムの連載をさせていただております。

 

39回目のコラムです。企業の新入社員、学校の新入生。今年は4月から出社・登校できない状況になり、多くの不安を持ったまま現在に至ります。新型コロナ感染症の蔓延に伴い、リモートワークによるオンライン活用が大きく増えたことは説明がいらないと思います。TVで見ている情報ではなくて身近に起こったことを振り返りながら書いていきます。

 

■新入生や新人社員が一度も登校・出社せずに数か月過ごしている

私は英理女子学院高等学校というところで、週に1回マーケティングを教えています。毎年1年生に「ステキをストーリーで創る」「誰はなぜ幸せになるのかをいつも考える」「心を揺らすことがマーケティング」という授業をしています。楽しみな4月の新入生を迎えるところだったのですが、登校自粛となりました。

 

学校も混乱し、ベテラン先生方もオンラインを使っていつもの授業をしなければならなくなりました。プリントを配って宿題にするとか、動画を作って家で見ておいてもらうというのが精一杯のスタートのようでした。私は教師ではなくて講師なので、4月・5月はお休みとなりました。教師の方々も自分の授業のことで精一杯ですし、国や県の指示も状況に応じて変わっていきますので仕方がなかったかと思います。

 

6月に入り私のパートもオンライン授業が始まりました。私のスタイルは、講義→グループディスカッション→発表の繰り返しです。最初のネックは、グループディスカッションをするに際し、生徒が誰も顔を合わせたことがないということでした。グループディスカッションスタート!というとみんな黙っている・・・。それでもマーケティングに興味がある人がグループには1人くらいいて・・・そうするとほとんどその人の意見に収斂されていく。それでもなんとか面白い発表につなげていきます。

 

もう一つは、オンライン環境がそれぞれの家庭で違うということです。Wi-Fiやパソコンの有無、ケータイの種類、個室があるかどうか・・・など。社会人の自宅ワークも、娘の授業を優先してお父さんがベランダで会議に出ているなんてこともありました。

 

ZOOMのブレイクアウトルーム機能はよかったと思いますが、使いこなしの情報収集はいろいろしないといけませんでしたね。リアルの授業が始まりましたが、例年よりも進捗が遅れてしまっていることは明白で、2学期には楽しく挽回していかないといけません。先生のITリテラシーや、新しいツールへのチャレンジ意欲によっても成果が変わってきていることも注視しないといけません。

 

また、企業での事例です。ある企業でマーケティン...

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プロフィール

  • 野林徳行氏

    有限会社オフィスフレンジー 代表/株式会社 鎌倉新書 執行役員・マーケティング部部長

    1964年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。1987年リクルート入社。経営企画、事業戦略、商品企画、プロモーションプランニングなどを担当し、カスタマーを知ることに徹底的にこだわった行動で各事業の業績向上に寄与。ブックオフコーポレーションへの出向を経て、2003年ローソン入社。執行役員としてマーケティング、エンタテイメント、商品開発を担当し、数々のヒット企画を生み出した。2010年ローソンエンターメディア代表取締役社長に就任。2012年レッグス入社。CMOとしてキャラクターを活用した販売促進を強化。2016年FiNC CMO就任。人工知能を活用したヘルスケアアプリのマーケティングを推進。現在はブックオフコーポレーション取締役、高木学園マーケティング講師。著書「とことん観察マーケティング」をベースにした講演などを実施中。