TOP 敏腕キャピタリストの着眼点 投資先を決めるポイントは自らの「課題」に合致しているかどうか 【後編】

2020/07/02

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敏腕キャピタリストの着眼点

第11回

投資先を決めるポイントは自らの「課題」に合致しているかどうか 【後編】

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今回の登場者は、ベンチャーキャピタル会社、STRIVE(ストライブ)の代表パートナーをつとめる堤達生氏さんの後編です。 (前編はこちら

事業経験豊富なうえに、自らもSTRIVEを立ち上げて経営するという異色のベンチャーキャピタリストとして注目されている堤さん。投資し甲斐のある有望ベンチャーの具体例ベンチャーキャピタルの役割今後の夢について伺いました。 

 

 

井上 そんな堤さんに、これから伸びるに違いない、お奨めの投資先ベンチャーをぜひご紹介頂きたいのですが。

 

堤 TRUSTDOCK(トラストドック)という日本で唯一、e-KYCに対応したデジタル身分証アプリを開発している企業があります。e-KYCとは、Electronic Know Your Customerの略で、犯罪収益移転防止法に基づく本人確認方法のこと。のアプリを使えば面倒な書類を郵送することなく、ネット上で本人を認証できますアフターコロナ、ウィズコロナの時代、間違いなく伸びる企業といえるでしょう。 

 

井上 間違いないですね 

 

 事業の将来性ももちろんですが、僕がそれ以上に惚れこんでいるのは、彼らが最終的に「デジタルアイデンティティの社会インフラ構築」を志向していることなんです。デジタル上に自分のアイデンティティ(身元情報)があり、そのアイデンティティを活用して、物やサービスの取引が加速していく。その時代がくると、彼らは信じているんですよ 

 

井上 それが堤さんの頭の中にある課題でもあるわけですね。 

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プロフィール

  • 井上 和幸

    井上 和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。

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  • 堤 達生氏

    堤 達生氏

    STRIVE株式会社 代表パートナー

    大学院卒業後、三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)、グローバルブレイン株式会社を経て、株式会社サイバーエージェント及び株式会社リクルート、グリー株式会社にて、新規事業開発及びコーポレートベンチャーキャピタルの設立と運用に従事。その後、新たにベンチャーキャピタルファンドSTRIVEを創業して、代表パートナーに就任。現在、総額240億円の資金を運用中。

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