2020/07/02
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敏腕キャピタリストの着眼点
第11回
投資先を決めるポイントは自らの「課題」に合致しているかどうか 【後編】
- 組織
- 経営
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今回の登場者は、ベンチャーキャピタル会社、STRIVE(ストライブ)の代表パートナーをつとめる堤達生氏さんの後編です。 (前編はこちら)
事業経験豊富なうえに、自らもSTRIVEを立ち上げて経営するという異色のベンチャーキャピタリストとして注目されている堤さん。投資し甲斐のある有望ベンチャーの具体例、ベンチャーキャピタルの役割、今後の夢について伺いました。
井上 そんな堤さんに、これから伸びるに違いない、お奨めの投資先ベンチャーをぜひご紹介頂きたいのですが。
堤 TRUSTDOCK(トラストドック)という、日本で唯一、e-KYCに対応したデジタル身分証アプリを開発している企業があります。e-KYCとは、Electronic Know Your Customerの略で、犯罪収益移転防止法に基づく本人確認方法のこと。そのアプリを使えば、面倒な書類を郵送することなく、ネット上で本人を認証できます。アフターコロナ、ウィズコロナの時代、間違いなく伸びる企業といえるでしょう。
井上 間違いないですね。
堤 事業の将来性ももちろんですが、僕がそれ以上に惚れこんでいるのは、彼らが最終的に「デジタルアイデンティティの社会インフラ構築」を志向していることなんです。デジタル上に自分のアイデンティティ(身元情報)があり、そのアイデンティティを活用して、物やサービスの取引きが加速していく。その時代がくると、彼らは信じているんですよ。
井上 それが堤さんの頭の中にある課題でもあるわけですね。
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