TOP 人生100年時代の“会社(カイシャ)シフト” 欧米の真似ではなく、日本発のシナリオを(2/7)

2019/12/06

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人生100年時代の“会社(カイシャ)シフト”

第2回

欧米の真似ではなく、日本発のシナリオを(2/7)

  • 経営者インタビュー
  • スペシャル対談
  • キャリア
  • 組織
  • ライフシフト・ジャパン株式会社 代表取締役CEO 大野誠一氏
  • ライフシフト・ジャパン株式会社 取締役CRO & ライフシフト研究所所長 豊田義博氏

 

人生100年時代にふさわしい会社のあり方を探索している「カイシャの未来研究会2025」。その提言内容や今後の活動を特集するこの連載。会発足の背景をお伝えした第1回に続いて、第2回では、中間提言に至るまでのプロセスをお伝えします。「カイシャ」とは何なのか。「日本的雇用システム」の何が問題なのか。「日本発」という言葉にどのような意図を託したのか。そこには白熱した議論がありました。

 

 

西暦2025年=昭和100年を目指して

大野 「人生100年時代の企業のあり方を考える」と銘打った研究会を立ち上げたのが2018年12月のことだった。人生100年時代というのは、平均20年から30年といわれる会社の寿命よりも、個人が働く時間が圧倒的に長くなることを意味する。そういう時代においては、個人と会社の関係が刷新されるべきではないか、というのが、私たちの問題意識だった。

 

 

豊田 人事関連の企業人6名、研究者2名、NPO法人代表1名、私たち2名を含む計11名の方々で構成され、会の名前は「カイシャの未来研究会2025」としました。会社ではなく、カイシャとわざわざカタカナにしましたよね。

以上9名に大野氏、豊田氏を含む計11名

 

大野 カイシャには、昭和期に確立された終身雇用、年功序列の日本的雇用システムから脱却できていない企業を皮肉る意味があったんだよね。最後に「2025」と置いたのは、西暦2025年までには大きな変化の準備を終えよう、ということだった。10年後は遠過ぎるし、5年後は近過ぎる。7年後の近未来なら、企業の中期計画2回分程度の期間だから、夢物語ではない現実的な議論が出来るんじゃないかな、と思って2025にしたんだ。

 

面白いことに西暦2025年というのは「昭和100年」に当たる。日本型雇用システムは昭和の時代に成立したわけで、すでに制度疲労を起こしている、だから昭和100年までには脱却しよう、という裏メッセ―ジもあった。

 

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プロフィール

  • 大野誠一氏

    ライフシフト・ジャパン株式会社 代表取締役CEO

    1958年生。82年早稲田大卒、リクルート入社。「ガテン」(創刊)、「とらばーゆ」、「アントレ」(創刊)、「ダ・ヴィンチ」の編集長を歴任。2001年、パナソニックに転身しデジタルテレビのネットワーク・サービス開発に取り組み、06年、大手家電メーカー共同出資によるジョイント・ベンチャー/(株)アクトビラを設立し代表取締役社長に就任、08年退任。フリーランス時代を経て、11年よりローソンHMVエンタテイメントでスタートアップ企業とのアライアンスなどを推進。現在は、葉加瀬太郎が音楽監督を務めるレーベル「HATS」で新規事業としてオンライン・ヴァイオリン・スクール「葉加瀬アカデミー」を立ち上げている。17年、NPO法人ファザーリング・ジャパン代表の安藤哲也などと共に「人生100年時代」のライフデザインを提唱するソーシャル・ベンチャー/ライフシフト・ジャパン(株)を設立。

  • 豊田義博氏

    ライフシフト・ジャパン株式会社 取締役CRO & ライフシフト研究所所長

    東京大学卒。1983年リクルート入社。数百社におよぶ企業の新卒採用戦略、広報計画業務に制作ディレクターとして長く従事。その後、『就職ジャーナル』『リクルートブック』『Works』編集長を歴任。1999年リクルートワークス研究所設立メンバー。現在は、個人の就業行動や志向・価値観の変化などを探索しつつ、若手からシニアに至るまでのキャリア支援に研究者 & 実践者として携わるパラレルワーカー。 著書に『実践! 50歳からのライフシフト術』(共著/NHK出版)『なぜ若手社員は「指示待ち」を選ぶのか?』(PHPビジネス新書)『若手社員が育たない。』『就活エリートの迷走』(ちくま新書) 、『新卒無業。―なぜ、彼らは就職しないのか』(共著/東洋経済新報社)などがある。リクルートワークス研究所 特任研究員/産学協働人材育成コンソーシアム 理事/高知大学客員教授/金沢工業大学大学院客員教授も務める。