TOP 人生100年時代の“会社(カイシャ)シフト” 人と会社の関係が変わらざるを得ない「これだけの理由」(1/7)

2019/11/22

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第1回

人と会社の関係が変わらざるを得ない「これだけの理由」(1/7)

  • 経営者インタビュー
  • スペシャル対談
  • キャリア
  • 組織
  • ライフシフト・ジャパン株式会社 代表取締役CEO 大野誠一氏
  • ライフシフト・ジャパン株式会社 取締役CRO & ライフシフト研究所所長 豊田義博氏

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多くの人たちが仕事という形で多大なエネルギーを注ぎ、一日の大半の時間を過ごす場、会社。
人生100年時代を迎え、そのあり方も変わらざるを得ません。人材の採用や代謝はもちろん、人事制度や組織開発、マネジメント全般に関わる変革を余儀なくされるのは確実です。
その変革に向けてのひとつの方向性を打ち出したのが、「カイシャの未来研究会2025」です。

 

メンバーは、大企業およびベンチャー企業の経営人事リーダー、経営学やキャリア論の専門家、社会起業家の育成をミッションに掲げるNPOのリーダーなど総勢9名。

 

本連載の前半では、本研究会の主宰であるライフシフト・ジャパン代表取締役CEO・大野誠一氏、同社取締役CROの豊田義博氏、後半では研究会メンバーのおひとりである野田稔氏(明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科:教授)、そして経営者JPの井上和幸を交え、研究会の提言や今後の活動をお伝えしていきます。

 


 

定年制とキャリアオーナーシップ

大野 僕らのライフシフト・ジャパンという会社は、人生100年時代を迎え、日本人の生き方、働き方が劇的に変わるはずだから、それを支援したい、という目的でできた。そのきっかけになったのが、『ライフシフト』(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著 東洋経済新報社)という本なんだけれど、人生100年時代というあの本のキーメッセージを目にして、僕の頭に閃いたのが定年制はどうなるのだろうか、という疑問だった。

 

定年制に対してはもともと疑問を持っていた。働くのは60歳とか65歳まで、その後は悠々自適の余生が待っているというわけだけど、少子高齢化が進む現在、年金も細っていくから、それは無理だ。それよりも何よりも、元気なのに働かないと、人生楽しくないだろう。

 

 

豊田 そもそも定年というのは会社の制度に過ぎませんからね。

 

 

大野 そう、会社からの退出イコール現役引退、というのはおかしいのではないか。人生100年時代を迎え、定年をはじめとした会社の仕組みも変わらざるを得ないから、その姿を探ってみたいというのが、この研究会を発案した問題意識だった。

(左:ライフシフト・ジャパン株式会社 取締役CRO 豊田義博氏、右:同社 代表取締役CEO 大野誠一氏)

豊田 それは「働く側」として、ということですよね。

 

 

大野 そう。僕もその一人だけれど、もうひとつ、経営者という立場からの問題意識もあった。人生100年になると、働く人たちは、定年までではなく、さらにその先も含めたキャリア開発を会社に求めるようになっていく。つまり、経営者も真剣に受け止めるべきテーマなのだと。

 

 

豊田 研究会の準備段階で、私の問題意識...

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プロフィール

  • 大野誠一氏

    ライフシフト・ジャパン株式会社 代表取締役CEO

    1958年生。82年早稲田大卒、リクルート入社。「ガテン」(創刊)、「とらばーゆ」、「アントレ」(創刊)、「ダ・ヴィンチ」の編集長を歴任。2001年、パナソニックに転身しデジタルテレビのネットワーク・サービス開発に取り組み、06年、大手家電メーカー共同出資によるジョイント・ベンチャー/(株)アクトビラを設立し代表取締役社長に就任、08年退任。フリーランス時代を経て、11年よりローソンHMVエンタテイメントでスタートアップ企業とのアライアンスなどを推進。現在は、葉加瀬太郎が音楽監督を務めるレーベル「HATS」で新規事業としてオンライン・ヴァイオリン・スクール「葉加瀬アカデミー」を立ち上げている。17年、NPO法人ファザーリング・ジャパン代表の安藤哲也などと共に「人生100年時代」のライフデザインを提唱するソーシャル・ベンチャー/ライフシフト・ジャパン(株)を設立。

  • 豊田義博氏

    ライフシフト・ジャパン株式会社 取締役CRO & ライフシフト研究所所長

    東京大学卒。1983年リクルート入社。数百社におよぶ企業の新卒採用戦略、広報計画業務に制作ディレクターとして長く従事。その後、『就職ジャーナル』『リクルートブック』『Works』編集長を歴任。1999年リクルートワークス研究所設立メンバー。現在は、個人の就業行動や志向・価値観の変化などを探索しつつ、若手からシニアに至るまでのキャリア支援に研究者 & 実践者として携わるパラレルワーカー。 著書に『実践! 50歳からのライフシフト術』(共著/NHK出版)『なぜ若手社員は「指示待ち」を選ぶのか?』(PHPビジネス新書)『若手社員が育たない。』『就活エリートの迷走』(ちくま新書) 、『新卒無業。―なぜ、彼らは就職しないのか』(共著/東洋経済新報社)などがある。リクルートワークス研究所 特任研究員/産学協働人材育成コンソーシアム 理事/高知大学客員教授/金沢工業大学大学院客員教授も務める。