TOP イマ、ココ、注目社長! 食の街から職の街へ――ビットバレーブームの熱気を「築地バレー」で再現したい。

2019/08/28

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第41回

食の街から職の街へ――ビットバレーブームの熱気を「築地バレー」で再現したい。

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  • 株式会社ねこじゃらし 代表取締役 川村 ミサキ氏

 

昨年豊洲に移転した築地市場で有名な東京都中央区築地——。この地で、ITとクリエイティブの新しい拠点をつくっていこうという「築地バレー構想」が始まっています。このプロジェクトを仕掛けたのは、映像制作業界向けのクラウドサービスを提供する「株式会社ねこじゃらし」。創業者の川村ミサキ 代表取締役は、「日本の食の中心であった場所であり、伝統と文化の象徴でもあり、外国人との文化交流なども盛んだった築地に、ITとクリエイティブという新しい価値が生み出せると面白いのではないか」「賛同してくれる方を募集中です」と話しています。

 

「クラウドで人々をもっとクリエイティブに」をミッションに、映像・デザイン制作業界に特化したクラウドストレージサービス「JECTOR」(あらゆる映像・デザイン・オフィスデータのプレビューと一元管理が可能)等を提供している株式会社ねこじゃらし。

 

同社は今年3月、築地バレー構想の一環として、「DMZ WORK」というクリエイター向けのシェアオフィス(コワーキングスペース)をオープンしました。

一般的なシェアオフィスとは違い、「完全会員制」、「室内が見えない鍵付き個室」や「会話が外に漏れないサウンドマスキングシステムの採用」、「全部屋調光・調色つき照明の設置」、「カフェフロア」など、ここを利用するクリエイターが集中できる空間づくりに工夫が凝らされており、クリエイター支援に対する同社の強い思いがつまった設計になっています。

 

ねこじゃらしの創業者・川村ミサキ社長は、東京大学文学部を卒業。学生時代には、あの堀江貴文氏が立ち上げた株式会社オン・ザ・エッジでアルバイトをしていたそうです。

 

インターネットに触れたその経験で「未来を感じた」川村さんは、趣味でプログラミングをしていたこともあり、工学系の大学院に進学。それからフリーでいくつか仕事をした後に、2006年、27歳で起業されています。

 

(聞き手/井上和幸)

――川村さんは就職せずに起業されていますが、以前からそのつもりはあったのですか。

 

川村 ゼロではなかったと思いますが、起業したいと明確に思ったことはありませんでした。ただ、それまではアルバイトなどをしてふらふらしていたので、27歳くらいまでに何か形をつくりたいなと。うちの父(文芸評論家の川村湊氏)もデビューが27歳だったということもあって、それまでに何か世に形のあるものを残したいという気持ちが漠然とありました。

 

 

――最初何人くらいで会社を始められたのですか?

 

川村 そのときにバイト先にいた学生に、卒業してそのまま入社してもらって、二人で始めました。彼は今、取締役をしています。

 

 

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プロフィール

  • 川村 ミサキ氏

    株式会社ねこじゃらし 代表取締役

    1978 年千葉県⽣まれ。東京⼤学⽂学部卒業後、法政⼤学⼤学院⼯学研究科修⼠課程修了。 東京⼤学在学中にアルバイトとしてオン・ザ・エッヂ社(現ライブドア)等でIT や制作業務に従事。 インターネットとデータのデジタル化が時代を変えることを実感。 ⼤学卒業後、法政⼤学⼤学院⼯学研究科にてエンジニアリングを学ぶ。 修⼠課程を就学の傍ら⾳楽や映像関連の仕事をしている際に、ビックデータのシェアや効率的なプラットフォームサービスの必要性を痛感し、世の中の不便を解消するべくMac向けオンラインストレージサービスを開発。 2006 年3 ⽉、「クラウドでもっと⼈々をクリエティブに」というミッションを掲げ、株式会社ねこじゃらしを設⽴。代表取締役に就任。 現在も⾃⾝が開発者としてプログラミングを⾏う、現役エンジニア&クリエイター。