TOP イマ、ココ、注目社長! 社風や個人の性格を数値化し、採用・人事でのミスマッチを防ぐ。

2019/07/17

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第36回

社風や個人の性格を数値化し、採用・人事でのミスマッチを防ぐ。

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  • 株式会社ミライセルフ 代表取締役社長 表 孝憲氏

 

◆経営の本質は「わがまま」。自分のわがままを世の中の役に立たせる。

――ところで、お二人で始めた会社ということですが、現在20名ほどになられて、役割としてマネジメント層というかリーダーという方はいらっしゃいますか?

 

私がビジネスサイドを、井上が開発とマーケを、と重複する部分もありますが、今は二人で開発とビジネスを見ている感じですね。

 

 

――当然、御社も今後は組織化がさらに進むと思いますし、いわゆる現場の皆さんと経営者であるお二人とをつなぐような、いわゆる幹部層的な人が必要になってくると思います。こうした幹部人材に求めたいことは何でしょうか。

 

「これがやりたい」ではなく、やりたい理由は整理してあるという前提で、こちらが絶対に「イエス」と言うであろうということに関しては自分の判断でやってしまい、「やった結果はこうでした」と相談してくるくらいまで任せられるような人――がいたら、当たり前ですがうれしいですね。

 

また、透明性はすごく大事だと思っていて、判断が間違うことがあってもいいとは思いますが、それを隠さない人の方がいい。我々の会社は特にそう思っています。

 

 

――経営者に実際なられてからの数年で、表さんの中で変化はありましたか。

 

 最初の2年くらいは目も当てられないというか、本当にひどかったと思っています。ただ闇雲に動き回っていましたね。経営者は、やるべきことをきちんと整理し、その一方で、やらないことをきちんと決めてやっていくことが必要なのですが、そのやり方が少しずつわかって来ました。

 

もう一回やり直せたら、2年くらい早く今の地点まで来られるような気がします(笑)。たぶんできないんでしょうけれどね。

 

 

――敢えて「経営ってこういうことをする仕事なんだな」という感じになっていることを挙げていただくとすれば?

 

私は「わがまま」だと思っています。というのも、経営者には2つのパターンに分かれているような気がしていまして、ただ「経営者をやりたい」と考えている人と、「この領域の事業を何とかしたい、変えたい」という人ですが、どちらもわがままだと思うんです。

 

これくらい成熟した世の中になってくると、「どうしてもそれをやらなければいけない。やらなければみんな死ぬ」といったことはあまり存在しないはずです。しかし、どちらのタイプの経営者も、自分が高い価値を感じることや、自分がすごく好きなことをしているわけです。

 

そう考えていくと、自分の「わがまま」を世の中の役に立たせることができる――といったことが、経営の根幹にあるように思っています。

 

 

――最後に。今後について、開示いただける範囲で教えてください。

 

 我々のデータはいろいろなところに使えそうですが、まずは早期離職を防ぐという問題にきちんと向き合っていきます。実際、離職率が18%くらいあった会社が5%にまで減ったような例もゴロゴロ出てきています。そういった離職問題を解決するための、しっかりしたツールになりたい。また、先ほども申し上げたように、集めたデータをお客さまと一緒に分析して、人事異動の参考にしていただくなど、働きやすい職場づくりのところを強化していきたいと思っています。

 

 

(構成・文/津田秀晴)

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プロフィール

  • 表 孝憲氏

    株式会社ミライセルフ 代表取締役社長

    1981年東京都生まれ。京都大学法学部卒業。在学中はアメリカンフットボール部に所属し、4年時は副キャプテンを務める。 卒業後、モルガン・スタンレー証券株式会社の債券統括本部に入社。営業としてトップセールス賞を11期連続で受賞する傍ら、入社半年後から週末を利用して面接官としても従事し、全社の採用リーダーとして1000人以上の学生と面接を行う。 2013年に退職し、カリフォルニア大学バークレー校ハースビジネススクールに留学、リーダーシップ論・組織心理学を中心とした授業をとり、経営学修士(MBA)を取得。 在学中にGoogle米国本社に勤務していた井上と「人と組織のミスマッチをなくして、仕事で不幸に感じている人をなくす」というビジョンの元に株式会社ミライセルフを2015年5月に設立。