TOP イマ、ココ、注目社長! 「IT×マーケティング」で切り拓く、データドリブンなビジネスの未来。

2019/07/10

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第35回

「IT×マーケティング」で切り拓く、データドリブンなビジネスの未来。

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  • 株式会社ヴァリューズ 代表取締役社長 辻本 秀幸氏

 

インターネットユーザーが何を検索してどのような情報を得、結果的にどんなアクションをおこしたのか ———そんな消費者行動が瞬時にわかるインターネット行動ログ分析サービス『VALUES eMark+(ヴァリューズ イーマークプラス)』を提供しているのが、株式会社ヴァリューズです。

 

代表取締役社長の辻本秀幸氏は、まだベンチャー色の濃かったリクルートに1986年に入社。そこで経験したデータベースマーケティングの原型ともいえる仕事が、こんにちの事業へとつながっていきます。仕事に臨む姿勢として、メンバー全員が「圧倒的主体者意識」を共有する熱のこもった社風。データドリブンなマーケティング支援で、アジアで一番の企業を目指すというヴァリューズのこれまでとこれからについて、語っていただきました。

 

(聞き手/井上和幸)

iPhone、Facebookの登場が後押しした起業への決意

——リクルートではどのような仕事を経験されてきたのですか?

 

辻本 マーケティングシステム事業部(当時)というところで、データベースマーケティングの原型のような仕事を担当していました。その部署では最終的に事業部長になるのですが、1990年代の末くらいに子会社だったリクルートリサーチが解散するというので、「僕の事業部にください」と預からせてもらい、さらにアンケート設計や集計もできる体制を作ったんです。

 

この頃、マーケットリサーチ分野はまだまだ黎明期で、当時の日本ではまれな仕事を経験できた。この経験のインパクトは、自分の中でずっと残ることになるんです。

 

 

——ヴァリューズ設立の前に、株式会社マクロミルでも社長経験をお持ちですよね。

 

辻本 その後、リクルートでは「ISIZEトラベル(現・AB-ROAD.net、じゃらん.net)」や「タウンワーク」の事業再構築を任され、最後にいた部門の目標達成が見えたところで独立しようと思っていました。ところがそのタイミングで、マクロミルを立ち上げた後輩から「力を貸して欲しい」と声がかかった。

 

上場したものの売上げが伸び悩んでいた当時のマクロミルは、ネットリサーチの会社で、もともと自分がやりたかった分野。そのため、「ならば、50歳くらいまでなら応援するよ」と引き受けて、独立はいったんお預けにしたんです。

 

 

——マクロミルではどういったミッションをクリアしていったのですか?

 

辻本 継続成長への方策を考えるというミッションに対し、まずは、いわゆる「早い・安い・うまい」のネットリサーチをデータ分析の範囲を広げるなどして高度化し、経営の多角化により事業構造を変えていきました。

 

また、組織の基盤をしっかり作り上げるために、新卒採用にシフトして仲間も増やしました。僕が入ったときのメンバーは130人ほどでしたが、退任する頃には、子会社も含めると400人を超えるくらいになっていました。

 

 

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プロフィール

  • 辻本 秀幸氏

    株式会社ヴァリューズ 代表取締役社長

    1964年生まれ。1986年、同志社大学工学部卒業後、(株)リクルートに入社。マーケティングシステム事業部長を経て(株)リクルートイサイズトラベルの社長に就任。赤字だった会社をビジネスモデルを変換し黒字化させる(現AB-ROAD.net、じゃらんnet)。その後も求人メディア「タウンワーク」の責任者として赤字立て直しに奔走するなど事業再構築、市場創造の最前線に立ち続け、20年間在籍。2006年当時、東証一部上場企業のマクロミルに転職して社長に就任し、ネットリサーチ専業から総合調査会社として売上規模で業界7位、5位、3位(利益規模で2位。調査件数で1位)と、毎年ポジションを上昇させ最高売上更新の形で創業者にバトンを戻す。2009年、事業成長支援会社ヴァリューズを創業。2015年、経済産業省内に設置された「ビッグデータビジネスに関するスタディグループ」の委員に就任。