TOP イマ、ココ、注目社長! 社風や個人の性格を数値化し、採用・人事でのミスマッチを防ぐ。

2019/07/17

1/4ページ

第36回

社風や個人の性格を数値化し、採用・人事でのミスマッチを防ぐ。

  • イマ、ココ、注目社長!
  • 経営者
  • 組織
  • 経営
  • 株式会社ミライセルフ 代表取締役社長 表 孝憲氏

 

「採用した人がなかなか定着しない」という悩みを抱える企業がある一方で、世の中には「せっかく希望の会社に入れたのに、社風や上司との相性が合わず泣く泣く退職した」という人もたくさんいます。これらは社風や性格などのミスマッチが原因ですが、そんな不幸な状況を変えようと、株式会社ミライセルフが開発したのが『ミツカリ』という人事系サービスです。

 

導入したい会社は、一定数の社員が10分程度の適性検査(無料)を受け、会社や部署ごとのカルチャーおよび個人の性格などを数値化します。そのうえで、求職者にも同じ検査を受けてもらい(1回2000円)、比較したい部署やチーム、社員との相性を判定するーーという仕組みです。同社の創業者である、表 孝憲社長に開発の意図やご自身の経営観について話をうかがいました。

 

(聞き手/井上和幸)

「組織に出会うことで人は力を出せる。組織の哲学との出会いは人を変える」が原点。

表孝憲社長は、京都大学法学部卒。学生時代にアメリカンフットボール部に入って自身が成長した経験から、「組織に出会うことで人は力を出せる」、「組織の哲学との出会いは人を変える」という思いを早くから持っていたそうです。

 

新卒でモルガン・スタンレー証券に就職したのち、金融のほかにも視野を広げたいとの思いでアメリカに留学。ビジネススクールで組織心理学などを学ぶ中で、「会社では本人の能力以外の問題で苦しんだり辞めたりする人が多いのに、お互いのカルチャーやミスマッチを可視化するツールがあまり存在しない」ということに気づきます。

 

そこで、表社長は、2014年の夏ごろから共同経営者の井上真大氏と、アプリをつくり始め、翌2015年5月に株式会社ミライセルフを設立しました。

 

* * *

 

 

――ビジネスエリートから起業するということについては、どういう気持ちでしたか。

 

 私は本当に心配性かつ保守的な人間で、起業するつもりなど全くないまま留学していました。実際、コンサルティング会社などから内定をいただいていたのですが、考えれば考えるほど、自分には人と組織という領域・テーマに強い興味があった。また、現実的な話で言うと、ちゃんと起業したら自分の給料などはなくなるのかと思っていたら資金調達もすることができて、最低限ですが自分にも給料払える環境も整った――。しかし、それでもまだ私が迷っていたところ、妻から「あなた、さすがにそろそろやったら?」と言われて決断したというところです。

 

 

――なんと?!よくあるパターンの逆ですね(笑)。ふつうは奥様には止められるケースが多い。

 

 私が迷って、夜中にノートにいろいろ書いている姿などを、妻は一番近くで見ていましたからね。「さすがに1回くらいやったら?」と。また、そのときには信頼できる仲間もいたので、「じゃあ、やろう!」となった感じです。

 

 

1

2

3

4

プロフィール

  • 表 孝憲氏

    株式会社ミライセルフ 代表取締役社長

    1981年東京都生まれ。京都大学法学部卒業。在学中はアメリカンフットボール部に所属し、4年時は副キャプテンを務める。 卒業後、モルガン・スタンレー証券株式会社の債券統括本部に入社。営業としてトップセールス賞を11期連続で受賞する傍ら、入社半年後から週末を利用して面接官としても従事し、全社の採用リーダーとして1000人以上の学生と面接を行う。 2013年に退職し、カリフォルニア大学バークレー校ハースビジネススクールに留学、リーダーシップ論・組織心理学を中心とした授業をとり、経営学修士(MBA)を取得。 在学中にGoogle米国本社に勤務していた井上と「人と組織のミスマッチをなくして、仕事で不幸に感じている人をなくす」というビジョンの元に株式会社ミライセルフを2015年5月に設立。