TOP 社長を目指す方程式 社員のやる気を引き出して生産性UP 「働きがいのある職場」の作り方

2019/07/09

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社長を目指す方程式

第17回

社員のやる気を引き出して生産性UP 「働きがいのある職場」の作り方

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  • ビジネススキル
  • マネジメント
 

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こんにちは、経営者JPの井上です。

 

4月に働き方改革関連法案が施行され3カ月。巷の話題はもっぱら働き方改革関連が占めるようになりました。
株式でも働き方関連銘柄に注目が集まり、働き方改革につながることを謳うHRテックサービスなども次から次へとリリースされていてCMなどをよく目にするようにもなっています。

 

一方では企業内での「残業削減」「有給取得促進」「テレワーク、サテライトオフィス」などの取り組み事例があちらこちらで取り上げられていますが、必ずしもバラ色の成功事例という訳ではなく、試行錯誤や悩み多き姿も報道され、どちらかといえばそちらに関心と共感が寄せられているようでもあります。

 

働き方改革はなんのためにあるのかと言えば、働く個人が多様な働き方を選択でき、その時々にやりがいを持って働ける状態の実現であり、企業にとってはそうした従業員の働き方を実現しながら労働生産性をUPさせることにあるのだと思います。






 

今回の社長を目指す法則・方程式:

 

前野隆司教授「幸せを構成する4つの因子」

 

 

◆幸福な社員を増やすことで、売上・生産性UP、欠勤・退職者減

そもそも、本質的な生産性UPとは、社員がやる気に溢れ、成長し続け、活力ある組織からもたらされるものです(短期的には「オーバーワークさせる」「低賃金で働かせる」など力技で生産性を上げる手がない訳ではありません。しかしこうしたことは継続性に欠け、倫理にももとり、いっとき上手くいったように見えても早晩続きません)。だからこそ昨今、経営者や人事が組織エンゲージメントなどを注視するようにもなっているのです。

 

そこで今回注目したいのが、慶應大学大学院の前野隆司教授の提唱している「幸福学」です。

 

前野教授は、幸福度が高い従業員は、そうでない従業員よりも創造性が3倍高く、売上は37%高く、生産性は31%高くなるという研究結果を紹介しています(心理学者のソニア・リュボミアスキー、ローラ・キング、エド・ディーナーらの研究)。また、幸福度の高い人は職場において良好な人間関係を構築しており、転職率・離職率・欠勤率はいずれも低いという研究データもあります。

 

前野教授は「幸せを構成する4つの因子」を明らかにし、これらを満たす状態が個々人が幸せに働いている状態であり、そうした従業員が一人でも多くなることで上記の通り、創造性や売上、生産性が向上し、欠勤者や退職者が減るのです。

 

 

プロフィール

  • 井上 和幸

    井上 和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。

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