TOP 私が経営者になった日 【藤波克之氏】会社の成長に責任を持つのが社長である。(1/5)

2019/04/22

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私が経営者になった日

第16回

【藤波克之氏】会社の成長に責任を持つのが社長である。(1/5)

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●5億円を調達。自分の意思で社長になる。

2013年には、それまでの工場が飽和状態になり、5億円という当時の会社規模からすると、非常に大きな額を調達することになった。父の時代の数千万円の調達では必要とされなかった綿密な事業計画や資金繰り計画を金融機関から求められる。藤波氏は、その責任を負って、保証協会まで入れてファイナンスを調達し切った。

 

「そのときは父と二人代表でしたが、まだ専務でした。資金が足りなかったため都の制度を使い、また他の金融機関とも交渉。ここまで会社の成長のために責任をはるのだから、自分が社長にならないといけないと思いました。

 

登記簿的には、2009年から代表権などはついていたのです。でも、その調達に成功した時に、自分の中では経営者としての実感がはっきりと生まれたように思います。

 

それ以降は資金繰りについて、お金の回り方が頭の中でわかるようになっていたので、本当の意味で事業に責任を負って積極的に必要な2千万や3千万の投資をやるようになりました。」
同社の主力商品の一つであるおしぼり用芳香剤LARME(ラルム)
(構成・文/阪本淳子)
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プロフィール

  • 藤波 克之氏

    藤波 克之氏

    FSX株式会社 代表取締役社長 兼 最高経営責任者

    1974年 東京都国立市生まれ。 法政大学社会学部応用経済学科卒業。
    大学卒業後、NTTグループを経て2004年に前身である藤波タオルサービス※へ入社。
    2009年 代表取締役専務 2013年9月 代表取締役社長就任 (現職) ※2016年11月に現社名へ変更
    社長就任後は、CI(コーポレートアイデンティティ)の構築やおしぼり冷温庫「REION」の開発や新市場への展開、そして海外へ日本のおしぼり文化の発信に努め、イノベーション創出に向け、着実な経営を進めている。また、障がい者雇用にも関心が高く「新・ダイバーシティ経営企業100選」にも選ばれた。

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