2019/04/03
1/2ページ
イマ、ココ、注目社長!
第19回
利益を継続的に出しつつ社会貢献できる仕組みをつくる。
- 注目企業
- 経営者インタビュー
- 組織
- 経営
- 城宝 薫氏 株式会社テーブルクロス 代表取締役
『テーブルクロス』という、社会貢献もできるグルメアプリがあります。このアプリで飲食店の予約をすると、予約した人数分の給食が途上国の子供たちに届くのです(予約数に応じて飲食店がテーブルクロス社に広告費を支払い、同社は途上国で活動するNPOに寄付をする)。
この仕組みを考えたのは、同社代表取締役の城宝薫さん。2015年、立教大学3年生のときに起業し、2017年にはグローバルEY主催の「世界の女性起業家」の一人に選ばれた才媛です。「利益の創造と社会への貢献が同時にできる文化づくり」を理念に掲げ、現在、累計で22万食以上の給食を途上国7ヵ国に届けている城宝薫社長に話を伺いました。
日常生活の行動によって寄付が行きわたるプラットフォーム。
――城宝さんの生い立ちや学生時代の活動については、他のインタビュー記事にも多くご紹介されていますので、ここでは経営者としてのお話に絞って伺いたいと思います。この事業の構想を思いついてから会社をつくるところまでは、どのくらいの期間だったのですか?
城宝 初めていろんな人に話し始めてから登記をした日までが2週間なんです。
――ものすごく速いですね!
城宝 ちょっと速いですよね。ビジネスパートナーに出会えたことと、お金(2500万)が集まったということが2週間で揃ったので……。
――それもすごい。ところで、『テーブルクロス』という社名は、すごくわかりやすいなと思っていたのですが、これはどのように決められたのですか?
城宝 もともと「食卓と食卓をつなぐ」と思っていたので、『テーブル……』がいいなと思っていて、クロスも布のクロス(cloth)ではなくて、つなぐの方のクロス(cross)にしよう、と。
こちらは会員限定記事です。
無料会員登録をしていただくと続きをお読みいただけます。