2019/02/07
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ビジネス書ベストセラーは、こうして作られる!
第3回
〝その著者のファン〟を超えた、広い層に当たる企画を作る。(3/3)
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- スペシャル対談
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「経営者を語る」――。今回は特別編として、編集者の多根由希絵さん(SBクリエイティブ株式会社)をお招きし、ここ1年ほどのベストセラーの流れと世相観、ベストセラーの作り方などをテーマに、経営者JP代表・井上と語り合っていただきました。
多根さんは、出版不況と言われる中で、2018年・ビジネス書年間ベストセラーランキング上位5冊のうち、一人で3冊を送りこんだ凄腕の編集者です。
職種は違えど、多根さんの目のつけどころと行動力は、全てのビジネスマンの参考にもなるはず。全3回でお届けします。
井上 多根さんは、売れる本づくりの公式のようなものをご自分の中で持っていらっしゃるんですか?
多根 そうですね、《これまでに無いもの》を作りたいので、他社さんでやっていないものにはしたいという気持ちはあります。
企画は、もともと著者さんから入ったと思われることが多いんですが、実はそうじゃないことが多いんです。
例えば、堀江貴文さんに『本音で生きる』という本を依頼したときは、自分から「今の時代ならこういう本があったらいいな。それに一番合うのが堀江さんだな」という発想で依頼させていただきました。振り返れば、堀江さんにしか書けないテーマになっていたとは思いますが、ニーズから入った分、堀江さんのそれまでの書籍の読者層よりも女性が多かったり、新しい読者の方に関心を持っていただけたのではないかと思います。
もうちょっと《公式》的なことがあるとすると、「その著者さんの今までのファンの方から読者を広げて本を出せるんじゃないかな」ということをよく考えます。例えば、以前お仕事をご一緒させていただいた高野登さんは、リッツ・カールトンのホスピタリティに関して、それまで3冊を出されていました。どちらかというと経営者さん向けに出していらっしゃったのではないかと思うのですが、高野さんのお話は本当に普遍的だったので、「誰もが読めるように」、「全部すぐにマネできるように、見出しを会話の文章にしましょう」ということをご提案して、どうやって広く手に取ってもらえるかを考えました。
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