2019/01/10
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2030年に向かえ! リーダーのためのキャリアメイク戦略
第2回
AI時代の仕事と「リーダーシップ3.0」。
- キャリア
- 転職
- 井上 和幸 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO
前回は、御社や皆さん自身の5年後、10年後をイメージしていただきました。
その流れで話を続けますが、このところビジネスの潮流として話題にされることの多いものには、例えば、次のようなものがありますね。
《シェアリングエコノミー、サブスクリプション、動画、ストリーミング、VR、AR、プラットフォーム、AI、X-Tech、IoT、自動運転、無人店舗……》
皆さんが強く関心を持たれているのは、どの辺りでしょうか。
私個人としては、テック系のこと、そして、いろいろなビジネスを見ている立場上、物事のサービスのされ方というところがすごく気になります。
また、これらの中にも、実現するんだろうなと思うものと、無理だろうなと思うものが、個人的には割とハッキリしてきている印象があります。
例えば、乗り物の自動運転などは、かなりいいところまではいくのではないでしょうか。
とはいえ、クルマの「完全自動化」は、無理なのではないかと思うんですね。
なぜなら、自動運転中にどうしても事故が避けられない状況になったときに、
「まっすぐ進めば5人が死傷することが予測できるけれど、右にハンドルを切ったら1人の犠牲で済む。しかし、その人は全くこの事故には関係ない……。さて、そうすればいいか?」
という有名な哲学的課題(「トロッコ問題」)の話にもなってくるわけで、こうしたことはAIでは解決できません。だから人間の判断が完全になくなることはないと思うんです。
ただ、高速道路などでの巡行モードでは、かなり高いレベルで実現するでしょう。飛行機の場合は、それが数十年前から実現しているんですよね。聞いた話では、十数時間のフライトのうち、パイロットがテクニックを駆使している時間は、離陸と着陸時のチューニングの計7分間だけだといいます。
今、フライト中の全ての飛行機の位置がわかるアプリがあるんですが、それを見ると、空に数多くの飛行機がウジャウジャひしめき合っていて、びっくりしますよ。全て手動で操縦していたら接触事故を起こすのではないかと思うほどです。空では自動操縦の方が安全なのかもしれません。
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