2018/10/25
1/1ページ
経営者・リーダーのための「マインドフルネス・禅」実践塾・第1期開催レポート
第6回
禅の極意/禅的仕事術
- マインドフルネス・禅
- 組織
- 経営
Ⅰ.マンダラシート
禅とは何か?連想されるワードをマンダラシートに記入。
(挙げられた例)ありのまま、心の在り方、静か、坐、今ここ、
単語、文章、一文字などシートからも受講者の方の個性が現れた。
Ⅱ.坐禅
悟りにたどり着くためには、2つの道がある。
一つが、「問い」つまり禅問答=公案。もう一つが坐禅。
今回は、20分、40分の坐禅を。
禅Athleteボールというものを利用して、床で直接坐禅をしたり、背中や腰にあてて負担なく姿勢を正しながら普段とは一味違う坐禅を実践する機会に。
「坐禅によるメンタルの底上げとパフォーマンスの向上を実現したい」という気持ちから坐禅のサポートツール“禅Athleteボール”を、オリンピックメダリスト、日本代表選手を多数サポートし、アイスホッケー女子日本代表チームのメンタルコーチとして「スマイルジャヤパン」を五輪初勝利に、初入賞に導いた山家正尚氏が考案。
ご自身に合った坐禅の形を模索しながら、集中の時間を。
<坐禅をするための前準備として>
・体を軽く左右に揺らしながら重心を探す
・お腹の前で印を組む
・背筋を伸ばし、それ以外は脱力する
・目は軽く閉じる(半眼)
・最初は深い呼吸を意識して徐々に自然な呼吸を Ⅲ.禅語カード
禅語が書かれたカードを上から順番にひき、読み方・意味を答える。
・古裂今破:古い・新しいではなく、本質を見る
・大道無門:目標に辿り着くために決まったやり方はない
・明珠在掌:大切なものはすでにあなたの中にある
・対機説法:相手の状態に合わせて話をする。
など。引いたカードの言葉が今の自分の課題でもある。
禅語は、その時その時の自分の状態にあわせた気付きをくれる存在。
(余談にはなりますが、順番を決めるためにまずはジャンケンを…としたところ、全員一致でチョキ!坐禅の直後ということで、全員意識を集中し一つの空間を共有していた効果を思わぬタイミングで体感した瞬間でした。坐禅が、チームワークや組織力へ繋がることにも納得です。) Ⅳ.十牛図
悟りへの道を10の行程に分けて図解したもの。
1.尋牛:悟りを探し求める
2.見跡:経典や知識を見つける
3.見牛:実体を垣間見る
4.得牛:悟りの実態を得ようとする
5.牧牛:悟りを自分のものにする
6.騎牛帰家:悟りが得られて現実へと戻る
7.忘牛存人:悟りとは自分の中にあったものだと気づく
8.人忘倶忘:迷いも悟りも超越する
9.返本還源:自然に戻る、悟りとは自然の中にある
10.入鄽垂手:俗世、現実に戻ってくる
Ⅴ.禅的仕事術
(例)
・打ち合わせの時は時計を見ない
→前後際断
・スタッフは全員「さん」付けで呼ぶ
→名利共休
など。受講者の方の仕事のスタイルにおいて禅的なものとは。
Ⅵ.無財の七施
・眼施:優しい眼差しを向ける
・和顔施:にこやかな顔
・言辞施:優しい言葉をかける
・身施:身体・行動で表現する
・心施:心をくばる
・床座施:席や場所を譲る
・房舎施:自分の家を提供する
お布施とは、元々はお坊様へ「これで着物でもこしらえてください」と布をお渡ししていたことがはじまり。
「気持ち」を大切にする。
各回テーマを変えての講座となるため、随時ご参加頂けます。
次回以降の講座概要とスケジュールはこちらをご覧ください。
経営者・リーダーのための「マインドフルネス・禅」実践塾・第1期 後期追加募集受付中!
<講師プロフィール>
島津清彦(しまづ・きよひこ)
株式会社シマーズ 代表取締役
禅の心“で人・組織を強くする「ZENマインドプロデューサー」
元スターツピタットハウス代表取締役。元ソニー不動産取締役。
東日本大震災での被災を機に上場企業の社長というキャリアを捨て、2012年、経営コンサルタントとして独立起業。その後、多くの世界一流リーダーが禅に辿り着くことを知り、自らも出家得度し仏門入り。経営者と禅僧という二つの顔をもちながら、現在は官公庁、大手企業を中心に禅を活かした経営・組織開発コンサルティングやリーダーシップ研修、講演、坐禅指導等を行う。NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』BSジャパン『日経プラス10』日経ビジネス、日経アソシエ、朝日新聞、毎日新聞、AERA、日刊ゲンダイ、夕刊フジなどメディアにも多数取材出演。著書に『仕事に活きる禅の言葉(サンマーク出版)』『翌日の仕事に差がつく おやすみ前の5分禅(天夢人)』がある。一人一人が自分の夢や使命に気づき、充実したキャリアやライフを送れるようサポートすることが使命。
座右の銘は一日一生。