2018/03/27
1/2ページ
禅の教えに学ぶ経営道+リーダー学
第3回
自分の持つ全ての機能を発現させよ。(3/5)
- スペシャル対談
- 経営
プロフェッショナルな専門家の記事が読める!60秒で簡単・メンバー登録はこちら >
「経営者を語る」――今回は、経営者と禅僧の2つの顔をお持ちの島津清彦氏(株式会社シマーズ代表取締役)をゲストにお迎えします。
今回の対談では、「禅で磨く〝経営者の心・技・体″」などのテーマで、弊社代表・井上和幸と語り合っていただきました。全5回でお届けします。
井上 以前、座禅をやっていた人の話を聞いたら、「社内外で受ける各種研修内容のエッセンスが、すでに禅の言葉の中にあったことに驚いた」と。これは興味深い感想だと思いました。一般のビジネスパーソンの研修とは違い、島津さんのように禅僧の方は、悟りの境地を一つの目標として修行されているわけですが、共通点みたいなものもあるんでしょうね。
島津 悟りへの道には二つの道があります。一つは先ほどお話しした「只管打坐(しかんたざ)」。これは曹洞宗の教えですが、言葉にできないことを感じ取るために、ただひたすら座禅をする。もう一つは、臨済宗の禅問答(公案)。例えば、「両手を叩くとパチンと音がする。ならば片手ではどんな音がするか?」(隻手の声)といった問いかけが有名ですね。この中に気づきがある。これって、まさにコーチングなんです。問いの立て方みたいなところが似ている。
こうした「只管打坐」と禅問答の両方を上手くパラレルでできると、より早く悟りに到達できます。ただし、禅が難解なのは、目的・目標を持ってはいけないところです。いけないというか、ただ座っていることが悟りの姿であって、「初回の座禅の、一番純粋な気持ちの状態が実は悟った姿だ」ということが答えだったりするのです。ただ、それもだんだん、両方受け入れるという発想からすると、腹落ちしていく。だから面白いんです。好奇心が次から次へと出てくる。
こちらはプラチナメンバー限定記事です
プラチナメンバー登録(年間11,000円or月間1,100円)を
していただくと続きをお読みいただけます。
※登録後30日間無料体験実施中!