2018/04/10
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禅の教えに学ぶ経営道+リーダー学
第5回
リーダーが禅を学べば、組織が大きく変わる。(5/5)
- スペシャル対談
- 経営
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「経営者を語る」――今回は、経営者と禅僧の2つの顔をお持ちの島津清彦氏(株式会社シマーズ代表取締役)をゲストにお迎えします。
今回の対談では、「禅で磨く〝経営者の心・技・体″」などのテーマで、弊社代表・井上和幸と語り合っていただきました。全5回でお届けします。
井上 禅と座禅の話、いや、面白いですね。これまでいくつかキーワードになる禅語を教えていただきましたが、そうやって言語化されているところで気づかされる部分と、もう一つ、島津さんが何度もおっしゃっている、言葉にできないことを感じ取るために行動しろという二つの側面からのアプローチはとても勉強になります。そうすることで、「真理」と言うと言いすぎでしょうが、自分に内在するもの、混然一体となっているものに気づいていくというか……。
島津 そうですね。混然一体となっているものをきちんと見て、認識できるようになると楽しくなります。いろんな問題が起こっても、生きるのが楽になるんですね。経営も含めて。
井上 そこに気づいて深掘りをしていくのが、禅を取り入れていらっしゃる経営者やリーダーの方に共通することなんでしょうね。
島津 はい、数値的な目標を掲げて走るやり方は、右肩上がりの時代にはそれなりに機能したと思うんですね。同じものを大量生産で作って、何個売るか、何人で売るか、いつまでにやるかということが通用していましたが、今、そういうことばかりしていたら、ある日突然全く売れなくなってしまうこともある。また、そういった定量的な目標、国で言えばGDPなども含めてのことですが、果たしてそれが本当にいいのかということですよね。むしろ、目標設定をすることによってそれに縛られて、チャンスロスすることを考えなければいけない時代に入ってきていると思います。
そうなって来ると、新しい物を生み出していくアイデアなどが重要になりますから、禅をすることによって、よりクリエイティブな思考を磨いていくのもいいし、あるいは、思考の枠を広げることで、思いもかけないシンクロニシティ的なコラボレーションが生まれるかもしれません。いずれにせよ、いろいろな人たちとネットワークを作ってその中で掛け合わせていくことが必要です。そうしないとなかなか生き残れない時代になっていますからね。
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