2017/05/23
1/2ページ
【新・経営者の条件】坂下英樹氏
第4回
「入りたい人材を選ぶ」のではなく、「採りたい人材を口説く」(4/4)
- キャリア
- 新・経営者の条件
- 経営
- 経営者インタビュー
坂下 当社は採用の考え方に非常に特徴があります。理念経営を大事にしているので、採用に関しては、「入りたい人材を選ぶ」のではなく、「採りたい人材を口説く」という熱意を持って取り組んでいます。先ほどの「人材を惹き付ける4つの要素」を最大限に活用しながら優秀な人材を口説いています。
それと同時に、既存社員のエントリーマネジャー制度というものを取り入れており、単なる採用活動ではなく、「理念浸透活動」として新卒採用活動を位置付けています。学生に対して自分の会社を語ることが、理念浸透において非常に効果が上がる。それこそまさに当社が高いMI値である要因だと思います。
また、人材育成の面では、スキルの開発は当然として、その前に「自立的なアイカンパニー(自分株式会社としての経営者視点)を開発する」という考え方を重要視しています。
井上 こういう人が欲しい、という人材要件はどんなことですか?
坂下 人材要件の構成をピラミッドの形で例えると、その土台部分にあたる「ポテンシャル(地頭の良さ)」や「スタンス(考え方)」については、採用の段階で選ぶしかありません。どこの企業もそうだと思いますが、できるだけポテンシャルとスタンスの良い人を採りたい。一方、ピラミッドの頂上の部分にあたる「テクニカルスキル」については、後からでも身に付けることができます。
当社が最も重要だと考えているのは、ピラミッドの中間部分にあたる「ポータブルスキル(考える力、企画力、伝える力など)」を鍛えることです。
こちらは会員限定記事です。
無料会員登録をしていただくと続きをお読みいただけます。