2017/05/16
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【新・経営者の条件】坂下英樹氏
第3回
客観的な数値として、「見えないもの」を「見えるようにする」(3/4)
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坂下 これは当社の創業以来の考え方なのですが――、今までは、「良い会社」といったときに、投資家にとっては「利益が出ているかどうか?」、また消費者にとっては「良い商品があるか?」といったことが、その基本的な定義だったと思います。しかし、時代が「働き方改革」という方向に変わったときには、「その会社の従業員はどんな人材がいて、どんな働き方をしているのか?」という見えないものが大事になってきます。この見えないものを「指標化(見える化)」したことが、大きな優位性になりました。その指標が「MI値」(モチベーション・インデックス値)です。
井上 御社の魅力を具体的に解説いただけますか?
坂下 「人が企業を選ぶ4つのメガネ(要素)」に沿ってお話したいと思います。4つのメガネとは社会心理学を応用したものです。これをご覧になっている皆さんが採用活動をする際にはぜひ参考になさっていただければと思いますが、人が組織に所属する理由は大きく分けて4つしかありません。学生さんでも中途採用者でも、人は誰でも、①目標(理念)、②活動内容(事業)、③風土(人)、④特権(待遇)――の4つの要素で就職先を決めています。
まず、目標(理念)ですが、我々は「モチベーションエンジニアリング」という基幹技術によって、組織と個人に変革の機会を提供していくこと、そして、「意味のあふれる社会の実現」をそのゴールに置いています。
効率重視の経営をして利益が出ることは素晴らしいのですが、そこで働く社員が不満を持っていれば意味がありません。成果を出し、なおかつ会社に行くのが楽しいという「効率と能率の一致」が我々の考え方です。そのために、「ひとりひとりの本気がこの世界を熱くする」をコーポレートキャッチとし、「モチベーションカンパニー創り」をビジョンに掲げています。時が経つのを忘れてしまうぐらい夢中になれる社会を実現したいということです。
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