2018/07/03
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シニア世代のキャリア、転職、その現実
第3回
関わる全員が成長できる「SNSを使ったオープン育成術」。(3/5)
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「経営者を語る。」――今回は、人事・戦略コンサルタントの松本利明氏(HRストラテジー代表)をゲストにお迎えします。
今回の対談では、「今、シニア世代の雇用とキャリアに何が起きているのか?」、「オリジナリティある強いスキルのつくり方」、「実は違った人事の定説」などをテーマに、経営者JP代表・井上和幸と語り合っていただきました。全5回でお届けします。
井上 人事の勘違いについて話を続けます。社員教育についてはどうでしょう?
松本 例えば、OJTにしても、わざわざ社員に苦労をさせて、「こんなにやらなきゃいけないんだ……」と思わせているわけですが、本人の向いていることに合わせてやれば、簡単に人は育つのに……と感じます。というか、そもそも「育てる」という考え方自体がおこがましいですよね。ミッションを与えて、周りが適度に環境だけ整えてあげながら、本人ができるようになるのを見守ればいい。
一番間違っているのが、人をちゃんと育てる仕事の伝え方を、人事が教えていないことです。「一般的にはこうしましょう」みたいなことはよく言うんですが、人はそれぞれキャラが違うんです。例えば、西遊記の猪八戒が如意棒を持っても使いこなせないでしょう? だけど孫悟空が上司だったら「これを使え」と指示する。で、「僕にはできません。重たいです。筋斗雲に乗れません……」という話になる。こんなことが現場で起きているんですよね。
自分とキャラが違う人には違う教え方をしなければいけない。彼(女)らが彼(女)らなりに強くなることをちゃんと見てあげないとダメです。私が最初に営業をしたときに、上司から教わったのが、「いいか、松本、最初にお客さまのネクタイをほめろ」ですからね。そういうタイプでもないのに……。で、ほめてみると、その場がシラーっとなる(笑)。
井上 ……(笑)。
松本 人間、良いも悪いもあるんですよ。それはキャラなんだと。キャラだと思えば冷静に見られるんですね。そのキャラに合った指導の仕方とか仕事の与え方、あとは伝え方に気をつけるだけで、人は簡単に育ちます。
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