2023/09/29
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私が経営者になった日
第126回
【株式会社プラザクリエイト 新谷 隼人氏】みんなの広場になる、面白い会社を目指していきたい。(Vol.3)
- 経営
- キャリア
- 経営者インタビュー
- 新谷 隼人氏 株式会社プラザクリエイト 代表取締役社長
社長に任命された日=経営者になった日ではありません。経営者がご自身で「経営者」になったと感じたのは、どんな決断、あるいは経験をした時なのか。何に動かされ、自分が経営者であるという自覚や自信を持ったのでしょうか。
1988年の創業以来、全国に約200店舗あるパレットプラザをはじめ、DIYクラフトキット「つくるんです®」や原宿カフェ×アパレルの「HATTO CREATIVE PLAZA」、グランピングの「THE GLAMPING PLAZA」など、さまざまな広場を展開するプラザクリエイト。その第二創業期を担う株式会社プラザクリエイト 代表取締役社長 新谷隼人氏に3回にわたってお話を伺いました。
他人の期待ではなく、自分のやりたいことで結果を出したい。(Vol.1)
どんなことも本気で取り組んだら、楽しくて成果が出る。(Vol.2)
みんなの広場になる、面白い会社を目指していきたい。(Vol.3)
会いたい人に会える確率が上がった。
普通だったらなかったかもしれない選択だった。しかし、人との縁を大事に、自分にとって未知の分野だからこそ飛び込んでみようと、2019年にプラザクリエイトに転職した新谷氏。もともと興味のあった経営陣として加わったことで、何か自分自身に変化はあったのだろうか。
「経営者になる前は、どんな景色が見えているんだろうと思っていましたが、実際、考え方も目線もそんなに変わらなかったですね。実はいまもあまり変わっていなくて。いざ代表取締役というタイトルをもらった時に一番嬉しかったことは、会いたい人に会える確率が非常に上がるということでした。この人に会いたいと言ったら、つないでくれる人が増えた感覚があり、社長という看板はとても使えると思っていました。
いまでも社長と言われるのはちょっとこそばゆいし、基本的に社内でほとんどは新谷さんと呼ばれていて、それでいいな思っています。」
とはいえ、執行役員として法人営業部を立ち上げ新規事業をメインに担当し、自由に考えて新しいことに手を打っていた時と違い、社長になると、既存事業も新規事業も、会社に関わる全ての事柄への責任が生まれてくる。
「もちろん重さはあります。会社のキャッシュフローを見た時に、築城三年、落城三日という言葉があるように、メンバー全員の頑張りを必死に積み上げた利益も、選択を間違ってしまう、即座に失ってしまうという緊張感は、より一層強まりました。
利益を残すのにはこんなに時間がかかるのに、つぶれる時は本当に一瞬でつぶれるというのは、数字を見ればありありと分かります。だからこそ1円でも無駄にしちゃいけないし、1時間でも従業員には無駄にしてほしくないなというのは、常に経営者となった自分が一番思っているのではないかと思っています。」
10年先を考えた人事をトップダウンで。
他にも経営者になったことで心掛けていることがあ...
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