TOP 私が経営者になった日 【石塚株式会社 熊谷 弘司氏】自分で決めることが いつも大事だった。(Vol.1)

2023/06/06

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私が経営者になった日

第115回

【石塚株式会社 熊谷 弘司氏】自分で決めることが いつも大事だった。(Vol.1)

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社長に任命された日=経営者になった日ではありません。経営者がご自身で「経営者」になったと感じたのは、どんな決断、あるいは経験をした時なのか。何に動かされ、自分が経営者であるという自覚や自信を持ったのでしょうか。

 

プラスチック製品の中でも工場や倉庫で空調効率を目的に使われるビニールカーテンを主力製品とし、加工や販売、製造する石塚株式会社。3代目として、SDGsを意識した新たな商品開発や職場環境の改善に取り組む熊谷弘司氏に3回にわたってお話を伺いました。

自分で決めることがいつも大事だった。(Vol.1) 

人を動かすためには、まずは成果を出すこと。(Vol.2)

100年、100人、100億。3つの100を実現したい。(Vol.3)

自分のことは自分で決めていく子だった。

子どもの頃から人に判断を委ねることが、あまり好きではなかったと熊谷氏はいう。

 

「帝王学のようなものを誰かに教わったわけではないのですが、物心ついた頃には、自分の意見をわりとはっきり持っていて、自分のことは自分で決めていくタイプでした。
わたしは小学校受験をしているんですが、親に連れられて偶然行ったところが、成蹊学園という学校で、グラウンドが広くて走り回れて楽しそうなので、自分でここに行きたいと受験を決めました。でも受験の為に通った塾はつまらなくて親に泣きながらに辞めたいと訴えて辞めてしまうなど、その当時から自分の意思をはっきりと伝えていたようです。小学校は運よく受かり、そのまま高校まで通いました。
緑豊かなキャンパスで楽しく過ごせたのですが、特に良かったのが、小学校以降の中学受験や高校受験など、自分にとってノイズになりそうなことにさらされなかったことでした。
もともと理系の学問が好きで、国語の問いにあるような作者の気持ちを答えなさいなどは全く理解できなくて、不等号や等式で成立するほうが気持ちいいなというタイプの人間でした。遺伝子工学などに興味があったので、大学は成蹊にせずに、そういう選択がある学校を選んで受験しました。」

 

18歳、会社を継ぐつもりはなかった。

音楽は聞くことがメインだったが、ブルーハーツが好きだった。

 

「ああいう精神で生きている人たちにとても憧れを持っていました。別に反体制を気取っていた気は全くないんですが、世の中でいいとされているものが、必ずしもいいというわけじゃない。何かをやる時に、その理由がいままでずっとやってきたことだから、これからもやるんだとか、そういうのが好きではないのです。いろいろ理由を考えた結果、いまの方法が一番いいよねということで、現状の方法を選択するのは良いのですけれど。そんな子どもでした。」

 

18歳の時、創業者である祖父が亡くなる。

 

「祖父からは、幼稚園か小学校低学年で、“ゆくゆくはお前が社長なのだからな”と言われたことがありました。でも“ああ……はい”と、...

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プロフィール

  • 熊⾕ 弘司氏

    熊⾕ 弘司氏

    石塚株式会社 代表取締役社⻑

    1982年(昭和57年)、東京都生まれ。1955年に熊谷武司(祖父)が千代田区神田和泉町で創業。 主に軟質塩化ビニール(PVC)の透明フィルムの発売を開始した。1991年に熊谷庸⼀(父)が二代目として事業継承。 2010年に現社長の熊谷弘司が入社し、おしゃれ手帳マーケットの開拓を行った。2018年に社長就任。 新顧客獲得のための販路拡大やビニールカーテン取付工事を大型物件にも対応できるよう手掛けた。 ビニールカーテンのお問い合わせ・仕入れから販売・取付工事まで一気通貫したサービス提供ができることに強みを持つ。 主力のビニールカーテン事業の導入数は約1,000件を超え、空調効率化などを目的に働く人の環境の改善に取り組んでいる。 2021年からリサイクルを手掛けている。手帳メーカーと協業し、使用済みの手帳カバーを回収したのち、 新たな手帳カバーの資源として再利用することでSDGsの取り組みを進めている。 2023年2月に公益財団法人まちみらい千代田が主催の千代田区内で経営革新や 経営基盤の強化に取り組んでいる企業を表彰するビジネスアワード「千代田ビジネス大賞」で2022年度の大賞を受賞。 社員の待遇改善や役割の明確化、財務体質、社会貢献活動などを評価された。

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