TOP 成功する経営者は皆、多読家。「TERRACEの本棚」 組織を「新たな価値を生む」体質にするために必要な考え方/小さく分けて考える 「悩む時間」と「無駄な頑張り」を80%減らす分解思考

2023/01/16

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成功する経営者は皆、多読家。「TERRACEの本棚」

第160回

組織を「新たな価値を生む」体質にするために必要な考え方/小さく分けて考える 「悩む時間」と「無駄な頑張り」を80%減らす分解思考

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成功する経営者は皆、多読家。「TERRACEの本棚」では、成功している経営者が注目している、読んでいる書籍をご紹介してまいります。


今回は、『小さく分けて考える 「悩む時間」と「無駄な頑張り」を80%減らす分解思考』。本書の編集を手掛けられた、SBクリエイティブの多根由希絵氏に見どころを伺いました。

著者の菅原健一さんは、30代で会社を十数億円で売却し、その後もその会社にCMOとして残って3年で年商数百億円の会社に成長させました。その経験を活かし、今は経営者の方の、いわば「壁打ち」を仕事にし、クライアント企業の業績を伸ばしています。
本書は、そんな菅原さんの「考え方」が、コンパクトにわかるようにまとめた本です。

 

組織の大小にかかわらず、経営者の方は、世の中に対してより高い価値を提供しようと日夜努力されていると思います。
しかし、事業を続けていくと、客観的に自社の商品やサービスを見ることがむずかしくなり、さらに高い価値を目指すことが難しくなるケースもあるようです(いわば、イノベーションのジレンマ状態)。
著者の菅原さんは、それに対して適切なロジカルシンキングを行なうことで、その会社の新しい可能性を引き出し、事業の発展・売り上げを拡大させているのです。

 

本書の手法通りに考えていけば、どんなサイズの企業でも「より大きな価値を生み出す」ための問題や目標を見つけ出すことができるようになります。実際に、すでに本書を読みながら、自身の課題について考えたという読者の方もかなりいらっしゃるようです。

 

実際に著者の方も、このやり方で数億円だった売上を数百億円まで成長させたのですが、その話は、ぜひ本書をお読みいただけますと幸いです。

 

●「なぜ、小さく分ける」のか?

 

菅原さんの考え方の根幹は「小さく分ける」ことにつきます。
要は、
①細分化してイシューや問題点を特定する
②全体を俯瞰して、今まで考えていなかった「最適な解」を探す

ということです。

 

特に菅原さんが強調するのは、②です。
たとえば、目標が未達の時に、
「とにかく頑張れ」
という対策になっていないでしょうか?
たとえば、各人に割り振られた目標の数字をただ上げたり、とにかく頑張れと言い続けたり……。
著者は、そんなやり方は「進んで地獄に向かう道」だと言います。
そんな時こそ、全体を俯瞰して違う方法を考える。
たとえば、売上を「客数×客単価」だとすると、頑張って営業をして「客数」を増やすだけでなく、付加価値を高め、「客単価」を上げる方法もあるわけです。

 

本書は忙しい方でも、文章を読むのが苦手だという方にも、すぐ使ってもらえるようにまとめさせていただきました。ご自身でも、またチームや部下のためにまとめて購入された方もいらっしゃるようです。
ぜひ、皆さまの業績向上のためにお役立ていただけましたら幸いです。

小さく分けて考える 「悩む時間」と「無駄な頑張り」を80%減らす分解思考

 

著者:菅原 健一

出版社:SBクリエイティブ

価格:1,650円(税込)

 

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プロフィール

  • 多根 由希絵氏

    多根 由希絵氏

    SBクリエイティブ 出版事業本部 学芸書籍編集部

    某金融機関の関連会社のプログラマーから、日本実業出版社、SBクリエイティブ学芸書籍編集部へ。2018年の日販のビジネス書ベストセラーにて、1位『大人の語彙力ノート』(齋藤孝先生著)2位『10年後の仕事図鑑』(落合陽一先生×堀江貴文氏共著)5位『1分で話せ』(伊藤羊一著)と3点が入る。2022年は、新書『22世紀の民主主義』(成田悠輔著)が23万部を突破。

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