TOP 【プロ経営者の条件】山下 雅史氏 複数企業の経営に参画。求められる金融専門家の視点。【後編】

2022/11/01

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【プロ経営者の条件】山下 雅史氏

第2回

複数企業の経営に参画。求められる金融専門家の視点。【後編】

  • 経営者インタビュー
  • プロ経営者の条件
  • 経営
  • キャリア
  • 山下 雅史氏 株式会社RIMM Japan 取締役会長 SDGインパクトジャパン 取締役 東京スター銀行 取締役

 

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経営のプロフェッショナルとして経営にあたるプロ経営者。過去のキャリアの中で養われた彼らの資質、思考、マネジメントスキルは、激変する現在の日本で多くの企業リーダーにとって貴重なヒントになる。プロ経営者のプロたるゆえんを、実際に活躍中のプロ経営者の話から解き明かしていく「プロ経営者の条件」。

 

日本長期信用銀行出身で、新生銀行時代にライフネット生命取締役、日本ウェルス銀行取締役会長を務め、ローソン銀行社長を経て現在は4社の経営に携わる山下雅史氏。ローソン銀行では、金融機関から小売業に移って大きな変化に戸惑いつつ、先行するセブン銀行やイオン銀行とは異なる分野で勝負を懸けようと考えたそうです。後編では、ローソン銀行時代の組織運営、リーダーシップや、プロ経営者として感じる経営の共通項などについて語っていただきました。

(前編はこちら)

(聞き手:川内イオ)

ローソン銀行に転職した理由

川内 2016年には、ローソン銀行社長に就任されました。どんな経緯があったのですか?

 

山下 ローソンが銀行を作る計画を立てているときに、声をかけていただきました。その際に聞いて驚いたのは、ローソンには年間40億人のお客さんが来て、年間延べ3億人が店内のATMを使うという話でした。これは、普通の銀行からするとありえない数字です。

 

川内 そんなにたくさんの利用者がいるんですね。

 

山下 はい。わたしは新生銀行でもお客様になにを提供するのかを考えてきましたが、それは新生銀行の口座を持つお客様に対してのことですよね。それは他行も同じです。ローソンの話を聞いて、自分たちがいままで一緒にお仕事をしたことがない、もしくはサービスを提供したことがないお客様に、なにか新しい価値を提供できるんじゃないかと考えました。これが、社長に就任したいちばんの動機です。

 

川内 銀行から小売業界に転じて、カルチャーショックはありましたか?

 

山下 コンビニから見るお客さまと、銀行から見るお客さまってぜんぜん違うんですよ。コンビニには、お金を持ってらっしゃる方も、そうじゃない方も、お腹が空けばおにぎりを買いに来てくださるわけです。

お金を持っている人だからって、おにぎり10個は買わないんですよね。おにぎり1個か2個で、 お金を持っている人もそうじゃない人にも満足していただかなければならない。銀行は、そういうビジネスをしていません。コンビニで銀行をやるなら、あらゆるお客様に対してサービスを提供しようと考えました。

 

川...

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プロフィール

  • 山下 雅史氏

    山下 雅史氏

    株式会社RIMM Japan 取締役会長 SDGインパクトジャパン 取締役 東京スター銀行 取締役

    東京大学法学部卒業後、日本長期信用銀行に入社、以降金融業界で 39 年の経験、また、10 年 以上の銀行経営の経験をもつ。主に、企業戦略の策定に多く携わり、日本長期信用銀行の国有化 に際しては、金融当局や国内外の投資家との折衝を担当。新生銀行の発足を主導し、10 年以上に わたりビジネスモデルの変革と成長を実現。 日本初のオンライン生命保険であるライフネット生命では取締役として、香港における資産運用銀行 の日本ウェルス銀行では取締役会長として各社の設立に貢献。 2016 年から 2021 年までローソン銀行社長。銀行免許取得、人材採用、システム構築、ビジネスモデル の策定を主導し、事業を開始。ATM ビジネスモデルのデジタルへの変革等、新たなビジネスを多数 構築。現在は、SDGインパクトジャパン取締役、RIMM Japan取締役会長、東京スター銀行取締役、お金のデザイン取締役、エスジェイ・モバイルラボジャパン アドバイザーなどサステナビリティと金融に関係する事業に従事している。

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