TOP 敏腕キャピタリストの着眼点 ココナラ創業者がセオリー無視のVCを立ち上げた理由。【後編】

2022/10/06

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敏腕キャピタリストの着眼点

第32回

ココナラ創業者がセオリー無視のVCを立ち上げた理由。【後編】

  • 経営
  • 組織
  • 南 章行氏 ココナラスキルパートナーズ(CSP) 代表取締役

 

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現在会員数が300万人弱に及ぶ スキルを売り買いできる、日本最大級のスキルマーケット「ココナラ」を2012年に立ち上げた、南章行氏。2021年3月に東証マザーズ(現・グロース市場)に上場を果たすと、その1年後、ベンチャーキャピタル「ココナラスキルパートナーズ(CSP)」の設立を発表しました。
CSPはローンチからわずか半年で10億円を集め、スタートアップ17社に投資をするなど、大きな注目を集めています。後半は、南氏が常識外れの戦略を取る理由、投資基準などに迫ります。

 

(前編はこちら)

2018年から構想していた新しい形のVC

川内 ココナラはローンチ後、右肩上がりでユーザーを増やし、2021年3月に東証マザーズ(現・グロース市場)に上場を果たしました。次の展開として今年2月に始動したベンチャーキャピタル「ココナラスキルパートナーズ(CSP)」の立ち上げは、いつころから構想していたのですか?

 

 2018年の初頭ですね。これも、ココナラのアイデアを出してくれた共同創業者、新明がきっかけでした。ある日、彼が「スタートアップにはPRとか人事とか絶対に必要な領域があるから、その道のプロと一緒に投資していくのは合理的だし、自分もそういう投資をしたい」と言ったんです。それを聞いたときに、自分だったらこうするなという案がどんどん湧いてきたんですよ。

 

川内 どんな案ですか?

 

 彼は「自分が将来、エンジェル投資するときに」という感じだったんですけど、まず、自分がやるなら会社でファンドとして大々的にやるなと思いました。それに、専門家にがっつり出資してもらったりしなくても、あるいは目先の利益がなくても、将来的にメリットがある設計さえできればやってくれる人がいるだろうし、起業家も喜ぶだろうと。さらに、この仕組みにしたら世の中にこういうインパクトを残せるんじゃないかとかいろいろアイデアが膨らんだんですよね。

 

川内 なるほど。それからどうしたんですか?

 

 心当たりのある数人の専門家に、聞きに行ったんですよ。こういう座組のファンドを作ったら、目先のお金は入らないけど、将来アップサイドがあるかもしれないと。それに普段付き合えないようなスタートアップと知り合える機会にもなるし、面白いと思うんだけどどう思う?って。

そうしたら、「すごくいいですね。始めるときは声かけてください」と言われたんです。それで、「高度な専門スキルをもった人材」であるスキルパートナーが「専門スキル不足に直面するスタートアップ企業」をサポートするといういまの形でやれそう...

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プロフィール

  • 南 章行氏

    南 章行氏

    ココナラスキルパートナーズ(CSP) 代表取締役

    慶応義塾大学卒、英国オックスフォード大学経営大学院修了。三井住友銀行でのアナリスト業務を経て、2004年より企業買収ファンドのパイオニアであるアドバンテッジパートナーズにて企業買収を担当、5件の投資・経営に関わる。MBA修了後、複数のNPO法人の立ち上げを経て、2012年1月、自ら代表として株式会社ウェルセルフ(現株式会社ココナラ)を設立。株式会社ココナラ代表取締役会長(現任)、株式会社ココナラスキルパートナーズ代表取締役(現任)。

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