2022/07/29
1/1ページ
イマ、ココ、注目社長!
第249回
宇宙のノウハウやデータを地上に流通させてシナジーを起こす。
- 経営者インタビュー
- 経営
- 組織
- 注目企業
- 堀口 真吾氏 株式会社DigitalBlast 代表取締役CEO
世界の宇宙市場は、2040年には160兆円にまで拡大されるだろうと試算されています。宇宙ビジネスと聞くと2002年にイーロン・マスクが設立したSpaceXのような宇宙ロケットをイメージしますが、宇宙ビジネスには衛星データの活用など、さまざまな取り組みがあります。
DigitalBlastの代表取締役CEO・堀口真吾氏は、野村総合研究所、日本総合研究所等にて、主にデジタルテクノロジーを活用した新規事業開発、マーケティング戦略の立案・実行、デジタル戦略立案・実行に従事してきました。特に金融、ハイテク・通信、宇宙分野を専門として活躍。その知見を許に2018年、宇宙ビジネスコンサルティングを展開するDigitalBlastを創業します。昨今、注目が集まっている宇宙ビジネスでは、どのような人材が適しているのかなどを堀口氏にうかがいました。
(聞き手/井上 和幸)
地上から月面までの市場はどれくらいあるのか
──学生時代、どのような道に進むことを考えていたのでしょうか?
堀口 ITと金融を軸に就活をしていました。私が大学を卒業する当時は、ITで起業する人が多かった時代でした。卒業後、野村総合研究所に入社し、たまたま配属された部署で、新規事業開発に携わらせてもらいました。そこでは、クライアントの新しいシステムの構築のためにサーバーやデーターベース、ネットワーク、セキュリティなど全般を担当していましたね。野村総合研究所に就社して良かったと思うのは、外部のパートナーに依頼するのではなく、「全て新人にやらせろ」みたいな方針だったことです。そのことで多くのことが学べましたし、それが今の仕事にもつながっているように感じます。
──新人にやらせる環境は、当時の堀口さんからしたら最高の環境ですね。そのあとは日本総合研究所に転職されたのですか?
堀口 いえ、実は日本総合研究所に入る前に、起業しているんです。野村総合研究所でシステム関連のスキルが身に付いた2010年頃、ネット広告が流行り始めました。「デジタルマーケティング」という名称が出始めた頃です。仕掛けをすればPV数を上げることが容易にできた時期でした。
──当時、被リンクを買うなどが大流行りでしたね。
堀口 そうです。当時は結構儲かりましたね。
──「これで行ける」と考えて起業されたわけですね?
堀口 そうです(笑)。
──そもそも堀口さんは、学生時代からご自分でビジネスをやること、起業することに興味が...
こちらは会員限定記事です。
無料会員登録をしていただくと続きをお読みいただけます。