TOP エグゼクティブ転職 経営者JP井上の視点 「好き・嫌い」フィルター転職のススメ

2021/09/02

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エグゼクティブ転職 経営者JP井上の視点

第38回

「好き・嫌い」フィルター転職のススメ

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転職活動を進めていると、時に手段と目的が入れ替わってしまうようなことが起きます。中でも最も多く起きるのが、「応募先企業の選考に通過すること」自体が目的となってしまうこと。なんらかの不満解消のために転職しようとしているのに、受かることが目的化してしまい、応募先企業に意見を寄せてみたり迎合してみたり…。それでストレスを溜めては、なんのための新天地探しかわからなくなってしまいますよね。

 

そうした<無理>は、いっさい止めて、「好き・嫌い」軸で転職活動してみませんか?

 

あなた自身の「好き・嫌い」は明確か?

そもそも、望ましい新天地選びとは、あなたの求める「これからの働き方、仕事上での成果の発揮のしどころ」と合致した場を選択する行為です。そのためには、選ぶ側のあなた自身に、明確な軸・フィルターがなければ選びようがありません。

 

だからこそ、自分の「好き・嫌い」を改めてしっかり見つめ直してみる。

 

KEIEISHA TERRACEユーザーのみなさんはマネジメントを担う方々です。経営や事業、組織を担う人とは、自身の価値基準がはっきりしている人です。企業側から見れば、判断軸、主義主張がはっきりしている人が、我が社に合致するのか否かをしっかり判断できる候補者です。それがない方は、「よく分からない」人だという判断になる。よく分からない人を採用することは、基本的にはありません。

 

自身の価値基準、判断軸、主義主張がはっきりしている人は、応募先企業から「この上なく好かれる」か、「非常に嫌われる」か、いずれかになります。嫌われたくない…そんな気持ちがもしあったら、少なくとも転職活動中はきっぱり捨て去りましょう。

 

冒頭に申し上げた通り、応募した企業に受かることは転職活動の目的ではありません。選考を経て、あなたに合った企業と出逢うことが目的です。ですから、実際にお会いしてみて合わない企業からは「嫌われて」OK、あなたが「この上なく好かれる」企業と出逢えばよいのです。

 

応募先企業の「好き・嫌い」を把握できているか?

あなたの「好き・嫌い」が自覚できたら、応募先企業の「好き・嫌い」を見定めることも、よりクリアにできるようになります。

 

転職活動中、選考中にあなたがすべきことは、応募先企業の価値観、好みを徹底的に知る、感じることです。企業サイトから、関連ニュースから。選考でお会いした方々から。可能であれば、それ以外の社員や関係する方々から。ロジカルな情報だけでなく、言語化できないフィーリングや印象についても、可能な限り感じてみることが大事です。

 

これらを通じて知った応募先企業の「好き・嫌い」と、あなたの「好き・嫌い」が、概ねオーバーラップしているでしょうか。「好き・嫌い」が重なっているということは、縁があった際に、同社であなたが日々行う判断や行動についての判断基準が同期していることを意味します。これはあなたがストレスなく働ける重要なポイントであり、我が社がとても<しっくりくる><居心地良い>ことを証明します。

 

逆にどんなにポジションが魅力的で、専門性やスキルが重なっている、年収などの条件が良いとしても、価値観、「好き・嫌い」が重なっていなければ、あなたが同社で違和感を感じることなく働くことは、おそらく難しいでしょう。

 

あなたの「好き・嫌い」、応募先企業の「好き・嫌い」に、賛同者は多いか?

あなたの「好き・嫌い」と、応募先企業の「好き・嫌い」をチェックしました。

ここでもう一つ、ぜひトライいただきたいのが、あなた自身の「好き・嫌い」と、応募先企業の「好き・嫌い」が、世の中からどう見られるか、想像、確認してみて欲しいのです。

 

あなたの「好き・嫌い」に、賛同者は多く現れそうでしょうか。どれくらいの多さでしょうか?

 

あなたの「好き・嫌い」が多くの人たちの賛同を得るものであれば問題なし。堂々とその「好き・嫌い」を貫きましょう。 もし、万が一、あなたの「好き・嫌い」が、少なからぬ人たちを不快にしたり困らせたりするものであった場合は、「好き・嫌い」の中身の見直しと入替戦が必要です。集団社会で生きているためには、仲間たちに受け入れてもらえる「好き・嫌い」であることは欠かせません。特にリーダーとしてご活躍されるみなさんであれば。

 

公共性のある「好き・嫌い」の構築を、この機会にぜひ行ってください。

 

一方、応募先企業の「好き・嫌い」はどうでしょう?

あなたが興味をお持ちなくらいですから、おそらく世の中に賛同者も多くいらっしゃるものであるかと思います。もし、万が一、その企業の「好き・嫌い」が社会からあまり受け入れられていなそうであったとすれば、念のためもう一度、その場で自分の価値観を軸として、誇りを持って働ける場であるのかどうか、自分の心に問いかけてみましょう。

 

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影響力を発揮し経営を牽引するリーダーたちの「好き・嫌い」とは、社会に対しての「好き・嫌い」も、会社・組織のあり方に対しての「好き・嫌い」も、働き方・生き方の部分での「好き・嫌い」についても、多くの人たちの共感や賛同を得るものです。
今回の転職に際して、あなたの「好き・嫌い」力を、ぜひ検証して頂き、次の場で自分らしく生き生きと働ける状況・状態を獲得できる確率を上げてください。  

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