2022/03/16
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イマ、ココ、注目社長!
第216回
ビリギャルから起業家へ。いま求められる「購入する理由」。【前編】
- 経営者インタビュー
- 経営
- 組織
- 注目企業
- 近本 あゆみ氏 株式会社ICHIGO 代表取締役社長
2015年の創業から、わずか6年で売り上げ40億円を突破したベンチャー、ICHIGO。
同社は、日本ならではのお菓子を詰め合わせたボックスを海外向けに定期販売するサブスクリプションサービスを展開しており、定期購読者とメルマガ会員は180万人に達しています。
同社を率いる近本あゆみ氏の過去を紐解くと、意外なことに中学時代に挫折し、高校生のときには成績が最下位のギャルだったそう。前編では、「ビリギャル」がどう立ち直り、起業家になっていったのか、その歩みを振り返ります。
(聞き手/川内 イオ)
中学に入って最初の中間テストで挫折
――近本さんがどのような人生を歩んできたのか、そこに現在につながるヒントがあると思います。子ども時代から教えてください。
近本 わかりました。生まれは兵庫県で、10歳のときに家族で東京に越してきました。子どもの頃は、すごく負けず嫌いでしたね。勉強も、体育も、お稽古ごとも、なんでも一番にならないと気が済まない性格でした。
――そうなんですね。どのジャンルでも負けずにいられたんですか?
近本 小さい頃って、やればやるほどをどんどん身につくと思うんです。私はとにかく一番になるために頑張っていたので、中学に上がるまでは大半のことが得意で、成果も出ていました。
――中学に上がってから、難しくなった?
近本 はい。小学校時代は、テストで95点以下を取ったことがなくて、成績はいつも学校で1番、2番でした。でも、受験して入学した私立の中学校で、初めて中間テストを受けたときに80点を取ってしまって。その頃は勉強に燃えていたのですごくショックを受けて、そこで挫折しました。
――勉強では一番になれなそうだと。それから、ほかのことで一番を目指したんですか?
近本 スポーツなら一番になれるかなと思ったのですが、ダメでしたね。中学に入ると、部活が始まるじゃないですか。私はダンス部に入ったんですけど、例えば足の速さだと陸上部に負けるし、バスケだとバスケ部に負ける。それで、なにをやってもダメだなと思うようになって、負けず嫌いの性格がポキッと折れました。
――その後、どうなったんですか?
近本 グレました。
――え!? それはどの程度?
近本 中高一貫校なので高校までストレートにいけるんですけど、時代的にギャルの全盛期だったので、高2ぐらいまでは毎日渋谷に行って遊んでいました...
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