2022/03/04
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イマ、ココ、注目社長!
第213回
独自のAIでファッションへのかかわり方を拡大したい。 【前編】
- 経営者インタビュー
- 経営
- 組織
- 注目企業
- 山敷 守氏 株式会社DROBE 代表取締役社長 CEO
株式会社DROBEは、「ファッションから、日々を楽しもう。」をコンセプトに、オンラインで完結するパーソナルスタイリングサービス「DROBE(ドローブ)」を展開しています。ファッション誌や芸能人のスタイリング、店頭での販売などを経験したプロのスタイリストとDROBE独自の「スタイリング AI」が、顧客の嗜好や体型、予算に応じた商品を協働でスタイリングし、セレクトした商品を定期的に提供するというものです。
代表取締役社長 CEOの山敷守氏は、東京大学在学中から事業を起こし、新卒でディー・エヌ・エー(DeNA)に入社しました。そしてさまざまなプロジェクトに関わり、BCG Digital Venturesの日本拠点の立ち上げに参画。それらの経験を活かしてDROBEを設立されています。山敷氏に志を抱いた経緯や、DROBEの取り組みを伺いました。
(聞き手/井上 和幸)
ITに魅力を感じ、デジタルの世界でやりたかった
──山敷さんは学生時代から既にSNS系のビジネスをやっていらっしゃったのですよね。
山敷 東京大学に入学してサークルに所属する際、高校までは運動部に所属していたのですが、運動でプロになるわけでもないし、新しいことをやりたいと思い、TNKという起業サークルに入りました。
このサークルから何人か有名な起業家が出ています。例えば、元Gunosy現LayerXの福島良典さんや、最近、上場したFinatextの伊藤祐一郎さんは同期です。
──おお、福島さんや伊藤さんにも「KEIEISHA TERRACE」にご登場いただいています。TNKは、これまで30人以上もの起業家を輩出されているとのこと。すごい組織ですね。
山敷 起業やビジネスに関心がある学生が集まっていました。最初は、フリーペーパーを作るとか、イベントを開催するなどの活動をしていました。起業するメンバーも多く、ビジネスをすることは当たり前の環境でした。
私は1年生の後半くらいからIT企業のインターンを始めたのですが、より大きく仕掛けていけないかと考え、インターンシップをしていた会社からスピンオフするかたちで、学生向けSNSを運営する会社を立ち上げました。
──SNSというテーマはどう決められたのですか?
山敷 2006年くらいでしが、ITに可能性を感じていました。Facebookがまだ、日本に上陸する前でしたが、アメリカではすごい勢いで伸びている。Facebookが提供するサービスで数千万人の行動を変えられるということに魅力を感じました。それでデジタルの世界で何か...
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