TOP 経営幹部・エグゼクティブのためのキャリア&転職を考える 最良のキャリアを描く、キャリアテーマを見つける3つの方法

2022/02/04

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経営幹部・エグゼクティブのためのキャリア&転職を考える

第24回

最良のキャリアを描く、キャリアテーマを見つける3つの方法

  • キャリア
  • 転職
  • 伊藤 博紀 株式会社 経営者JP ディレクター 兼 エンタープライズサービス統括本部 部長
 

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あなたは「最終的にどのようなキャリアを迎えたいと考えていますか?」と問われたら、どのようにお答えになるでしょうか?

 

私自身が日々多くの方から転職のご相談をいただく中で、この問いに対して、自分なりの明確な答えを持っていらっしゃる方は、実はそう多くありません。一方で、明確なキャリアイメージを持っていらっしゃる方であればある程、結果として充足感の高いキャリアを歩まれているように感じる場面に、これまで幾度となく立ち会わせていただいてきました。

 

そこで、今回は私が考える「最良のキャリアを描く、キャリアテーマを見つける3つの方法」をご紹介したいと思います。

 

将来ありたい自分像から逆算してキャリアテーマを見つける方法

まずは、「将来ありたい自分像」から逆算してキャリアテーマを見つける方法です。ここでいう「将来ありたい自分像」をイメージするためには、いくつかの方法があります。

 

例えば、「経営幹部として、大きな裁量を持って経営に携わりたい」と、あなた自身がやりがいや喜びを感じるシーンからイメージする方法もあれば「農業におけるDX推進に携わることで、生産者の高齢化問題を解決したい」と、あなた自身が携わりたい事業領域、解決したい社会課題からイメージする方法などです。

 

そのような中で「将来ありたい自分像」をイメージしていただく方法の1つとして、私は転職ご相談者の方に「これまでのキャリアの中で、心に残っている思い出深い場面はいつですか?」と問いかけることがあります。この問いかけによって、あなた自身も忘れかけていた場面、気付けていなかった感情を思い出し、キャリアテーマに繋がることがあるからです。実際に「本当に自分がやりたかったこと、やりがいに感じることに気が付くことができた」とおっしゃっていただけることは少なくありません。

 

もし「将来ありたい自分像」のイメージを持てていない方は、「これまでのキャリアの中で、心に残っている思い出深い場面はいつだったかな?」とあなた自身に問いかけ、そこから「将来ありたい自分像」のイメージを膨らませてみてはいかがでしょうか。

 

自分自身の強みから順算してキャリアテーマを見つける方法

次は、業界経験、リレーションなどの「自分自身の強み」から順算してキャリアテーマを見つける方法です。

 

例えば、「これまでの小売業界の幅広いリレーションを活かし、小売事業会社でのCOOポジションでの可能性を探りたい」「これまでの現場経験、管理部門の両面での経験を活かし、現場と管理部門を繋ぐような管理本部長としての可能性を探りたい」といったように、「(強み)を活かし、(キャリアテーマ)の可能性を探りたい」という流れでイメージを持つ方法です。

 

ここで何よりも大事なポイントとしては、まず初めに「自分自身の強み」を棚卸、整理することです。そこで、「自分自身の強み」を棚卸、整理する方法として、まずは「業界・業種」×「職能」の大きな2軸から捉えていただければと思います。「業界・業種」「職能」の2点については言わずもがなですが、加えて、この2点から「自分自身の強み」の”広さ”と”深さ”を客観的かつ具体的に捉えることが重要です。

 

ここでの”広さ”と”深さ”というのは、例えば、「対象顧客はtoCなのか?toBなのか?」「業務を遂行する上で、相対するお客様の層(役員、部長、課長など)はどのような方々なのか?」「手掛けてきた事業が、世の中に対して、どのくらいのインパクトを与えたのか?」など。このような具体的な経験、実績から「自分自身の強み」をより鮮明に持っていただくことで、「この強みを活かすことができる領域はどこだろう?」とキャリアテーマに繋がるヒントを得ることができます。

第三者との偶発的な出会いからキャリアテーマを見つける方法

最後に、「偶発的な出会い」からキャリアテーマを見つける方法です。ここでいう「偶発的な出会い」とは、あなた自身がイメージしていたキャリアテーマの想像を超えた出会いです。

 

例えば、時として、私は転職ご相談者の方から「自分自身が想像もしていなかった、こんな求人情報、企業での可能性の提案を受けるとは予想していなかった」と良い意味で驚きの声をいただくことがあります。もちろん、あなた自身がキャリアテーマを探り続けていなければ、このような偶発的な出会いがあっても善し悪しを判断することができません。そのような前提の中で、私たちのような転職支援者などの第三者からの情報によってキャリアテーマが見つかることもあると思います。

 

キャリアテーマについて、「なんとなくのイメージはあるんだけど、はっきりしたイメージが持てていない」という方は、私たちのような転職支援者を上手く活用していただければと思います。もしかしたら、あなた自身だけではなかなか気付けなかったキャリアテーマが見つかるかもしれません。

 

あなた自身のキャリアテーマを見つけていただくことで、最良のキャリアを描き、歩んでいただけることを願っております。
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プロフィール

  • 伊藤 博紀

    伊藤 博紀

    株式会社 経営者JP ディレクター 兼 エンタープライズサービス統括本部 部長

    1984年広島県生まれ。創業55年以上の実績を積み重ねてきた経営者である祖父の後姿を幼少期から垣間見る中で、祖父が持つ実直な「経営観」、懐の深い「人生観」に強い影響を受ける。大学卒業後、ITコンサルティングファームのフューチャーアーキテクトに入社。流通・小売業界を中心に、要件定義、システム設計・構築、運用保守までを一気通貫して従事。ゼロベースから課題解決策を考え抜き、導き出す力、実現策をスピーディに実行に繋げるためのシステム構築力を習得する。その後、2012年に総合系コンサルティングファームのシグマクシスに入社。投資総額数百億円を超える大型プロジェクトPMO、次世代IT化戦略構想等に従事し、2015年に年間プロジェクト表彰を受賞。これまで様々なお客様のプロジェクト実現に携わり、「ヒト」に関するお客様の多種多様な悩み・課題に直面してきた中で、「社会に変革をもたらすリーダーをプロデュースする」というミッションに共感し、2018年に経営者JPに参画。独自のイマジネーションで、お客様の採用ニーズと候補者様の想いをお引き合わせすることをモットーとし、CxO・経営幹部層の方々のキャリアをプロデュースする。

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