2021/12/23
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イマ、ココ、注目社長!
第200回
起業し、自由な経営も面白いが、職業としての経営も面白い【前編】
- 経営者インタビュー
- 経営
- 組織
- 注目企業
- 小池 敏弘氏 株式会社サイバーセキュリティクラウド 代表取締役社長 兼 CEO
サイバーセキュリティクラウド代表取締役社長 兼 CEOの小池敏弘氏は、1983年の生まれ。甲南大学法学部卒業後リクルートに入社し、2016年AppSociallyに取締役COOとして参画。2018年にはALIVALを創業し、代表取締役に就任。その後、同社を譲渡すると、2021年、サイバーセキュリティクラウド代表取締役社長 兼 CEOに就任されます。起業経営者と雇われてのプロ経営者の両方の経験を持つ小池氏に、その違いや現ビジネスの今後について、お話を伺いました。
(聞き手/井上和幸)
量をこなすことが、挫折から脱する第一歩
――大学卒業後、リクルートHRマーケティング社に新卒入社されました。新卒でリクルートグループを選ばれた理由からお伺いいたします。
小池 就職に対して強いこだわりや意欲を持った学生ではありませんでした。実は元々弁護士になりたいと漠然と考えており、大学では法律の勉強をしていました。しかし、いざ将来を具体的に決めようとしたときに、自分が弁護士という職業につくイメージが持てず、そこではじめて色んな会社を見てみようと社会に目を向け始めました。そうした経緯もあり、当時、就活をしていれば4年生の4月には内定が出る時代だったのですが、僕は3年生の終わりまでリクナビの名前を聞いたことがある程度、もちろんリクルートという会社の存在も知りませんでした。
――そうだったのですね、それは珍しい(笑)。それでは、どういう軸で就職先を探していたのですか?
小池 特にやりたいことがあったわけではなく、なんとなく名前を知っていたり初任給が良かったりする会社を眺めていたときに、周りの友達から「リクルート系企業の適性検査は厳しくてなかなか通らない」という話を聞きました。そこで力試しのつもりで受験したところ通過し、そのままリクルートHRマーケティング社から内定をもらいました。はじめはこんなきっかけだったため、事業のこともよく知りませんでしたが、面接を通して、社員の方の雰囲気や負けず嫌いの性格がリクルートの社風にあってると感じたので、そのまま入社を決めました。
――そんなご縁だったとは(笑)。配属はどちらだったのですか。
小池 求人系の部門に配属され、2010年まで4年間は関西エリアで営業をやっていました。
――実際やってみてどうでしたか?
小池 入社当時は、大学でサークルのリーダーをやるタイプの人間だったこともあり、自信はありました。しかし、無形商材の求人広告において、「良い人が採用できます」と器用に営...
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