2021/11/16
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これからの時代はスタートアップが世界を作る。
第6回
新規事業産業は35兆円もの巨大市場(Vol.6)
- 経営者インタビュー
- スペシャル対談
- 株式会社ユニコーンファームCEO 関西学院大学大学経営戦略大学院 客員教授 田所 雅之氏
- 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO 井上 和幸
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「経営者を語る」――今回のゲストは株式会社ユニコーンファーム 代表の田所雅之さんです。田所さんは1978年の生まれ。2017年にユニコーンファームを設立。「イノベーションに革命を起こす」をミッションに、「ユニコーンを1,000社創造する」をビジョンに掲げ、講演や事業会社、スタートアップ向けにさまざまなサービスを展開しています。著書である『起業の科学』『起業大全』は起業家、経営者のバイブルとも呼ばれており、さらに新しく『超入門 ストーリーでわかる「起業の科学」』を刊行されました。
今回の対談では、「新規事業の創出にあたり、気をつけなければいけないこと」などについて、弊社代表取締役社長・CEO井上和幸と語り合っていただきました。(全6回)。
(Vol.5はこちら)
井上 いまのベンチャーは、みんながユニコーンになりたいと思っているのでしょうか?
田所 ユニコーンは、厳密に言うと「未上場で時価総額1000億の企業」と定義されています。これはひとつのベンチマーク、成功の指標です。しかし、僕は数字よりも「成功が約束された、未上場のスタートアップ」と捉えています。ベンチャーには、先程言ったように、スモールビジネス型とスタートアップ型があります。
スモールビジネス型は、脱サラしてラーメン屋をやろうといったものです。ここでは、いかにしておいしい料理やプロダクトを、適切なプライス、適切なプロモーション、適切なプレイス、適切な場所で開店するかという4Pが大事になります。しかし、スタートアップ型は、4Pでは考えられません。プライシングが決まっていないし、そもそもニーズが、どこにお客さんがいるのかも分からない。
僕が『起業科学』という本のなかで、300ページに渡って解説しているのは、スタートアップ型事業の、0からPMF(※1)するまでの起こし方のプロセスです。それが結果として、ユニコーンになるケースがある。ただ、ユニコーンとは、「レアな動物」という意味です。ユニコーンという言葉は、スタートアップ業界でだけで使われているのではなく、例えばバスケットボールで、むちゃくちゃ身長が高くて器用な選手はユニコーンと言われています。
※1 PMF=Platform Technology Fit、少し先の未来に対して、プラットフォームを最適化する視点。
井上 つまり、レアなので、なろうとしてなれるものじゃない。しかし、ユニコーンファームさんとしては、ユニコ...
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