TOP ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術 人生100年時代、複業をするために自分の「強み」を見つけよう。スタンフォード出身者が教える複業のポイント

2021/09/09

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ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術

第114回

人生100年時代、複業をするために自分の「強み」を見つけよう。スタンフォード出身者が教える複業のポイント

  • キャリア
  • ビジネススキル
  • 江端 浩人氏 iU情報経営イノベーション大学教授 江端浩人事務所 代表、エバーパークLLC 代表
逆に3カ月続けて、とても楽しいと感じたら、そのまま半年続けてもいいでしょう。そして、同じことに挑戦している仲間の中で自分が上位30%に入っていれば、「得意なこと」と判断します。

 

「得意なもの」と判断したものの中でも「とくに得意だ」と感じたものは、トップ10%、あるいは5%に入るように頑張ってみるといいでしょう。ただ、得意なものが見つかっても、新しいものに挑戦することを止めてはいけません。得意なものはどんどんストックしていき、新しいものへの挑戦も継続するのです。

 

私の場合、インターネット上の趣味を多く持っており、常に新しいものを試しています。noteもやってみましたし、プログラミングにも挑戦しました。

 

サッカーでもさまざまなポジションを経験していると「ユーティリティープレーヤー」といわれ、重宝されます。人が足りないときには、呼ばれるようになるのです。複業も同じです。ユーティリティープレーヤーのように複数の強みがあると、その分、舞い込んでくる仕事の幅が広がります。

 

1つを100%極めるのではなく、3つを70%できるようになることを目指しましょう。

複業によって幸福度が高くなる

本業だと、どうしてもイヤなことをしなければならないシーンがあります。面倒で手間のかかる業務、ムカつく上司・部下・クライアント……「仕事だからしょうがないか」と諦めている人も多いのではないでしょうか。

 

でも、複業は自己決定がベースにあります。やるかやらないか、どんな仕事を選ぶかはあなた次第。やりたくないなら断ればいいし、無理ならNoと言えばいい。そもそもが「やりたいこと」や「できること」が基準になっているので、ストレスは本業ほどかかりません。

 

実は、複業の最大のメリットは「自己決定によって幸福度を高めること」だと私は考えています。

 

神戸大学社会システムイノベーションセンターの調査によると、「自己決定、つまり自分で決めることができる人は幸福度が高い」そうです。そして驚くべきことに、「学歴が高い」ことや「年収が高い」ことよりも、「自己決定」は幸福度を上げる効果があるのです。

 

お金、やりがい、社会貢献、仲間……これらは複業におけるサブ・メリットでしかありません。メインのメリットは、「自己決定できること」です。なぜ、複業をするのか? 答えは、「幸せになれるから」。それが、数々の複業を経験している私の結論です。

 

以上のことをご参考に、ぜひみなさんも新たなキャリアを開拓し、副業を成功させてください。 他の記事も読む。60秒で簡単無料登録!レギュラーメンバー登録はこちら >

 

 

■書籍情報

【スタンフォード式】世界一やさしい パラレルキャリアの育て方 単行本(ソフトカバー) 
著者:江端 浩人
出版社:かんき出版
価格:1,650円(税込)

 

この記事は、アイティメディア株式会社の許諾を得て
「ITmediaエグゼクティブ『ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術』」
の連載から転載したものです。無断転載を禁じます。

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プロフィール

  • 江端 浩人氏

    江端 浩人氏

    iU情報経営イノベーション大学教授 江端浩人事務所 代表、エバーパークLLC 代表

    米ニューヨーク・マンハッタン生まれ。米スタンフォード大学経営大学院修了、経営学修士(MBA)取得。伊藤忠商事の宇宙・情報部門、ITベンチャーの創業を経て、日本コカ・コーラでiマーケティングバイスプレジデント、日本マイクロソフト業務執行役員セントラルマーケティング本部長、アイ・エム・ジェイ執行役員CMO、ディー・エヌ・エー(DeNA)執行役員メディア統括部長、MERY副社長などを歴任。現在はエバーパークLLC、事業構想大学院大学教授、および江端浩人事務所代表として各種企業のデジタルトランスフォーメーションやCDOシェアリング、次世代デジタル人材の育成に尽力している。 メンバー7000人次世代マーケティングプラットフォーム研究会主宰。2020年開学の情報経営イノベーション専門職大学教授に就任。著書に2020年10月「マーケティング視点のDX」(日経BP社)他。

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