2021/07/29
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ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
第109回
成功者は、必ずやっている!「しつこさ」を高める3つの法則
- キャリア
- ビジネススキル
- 伊庭 正康氏 株式会社らしさラボ 代表取締役
次は「K:簡単に」!
しつこさを発揮するには、なるべく簡単なのがベストです。自分がダイエット中だったとしたら、どちらを選びますか?
A、体重計を棚に置き使うたびに出す。
B、体重計を目に付くところに置く。
Bの方が、体重計に乗る頻度が増え、増減に目配りしやすいでしょう。
絶賛ダイエット中の私も、朝起きて、身支度する場所までの動線に体重計をセッティングしていますので、体重計に乗って計測するのが習慣化されました。
いかに「わざわざ」を減らし、少ないエネルギーでコスパよく、それが「K:簡単に」のねらい。具体的な方法を紹介しましょう。しつこくやり続ける人を観察していくうちに、次の3つのコツを身につけている人が多いと分かりました。
1、フォーマットを作っている
ジョブズ氏や、Facebookのザッカーバーグ氏がプレゼンをしているときの服装はいつも同じ格好。服を選んだり考えたりするのにかけるエネルギーや時間を無駄と考えていたからだそうです。2、手間を省いている
例えば、私の方法ですが、届いたメールはスマホの音声入力をフル活用しています。「え?」と思った人は、一度自分のスマホで試してみてください。手でタイピングする10倍の速さで作成できますよ。また、ユーチューバ―でも活躍しているメンタリストDaiGoさんは、iPhone1つで動画を撮影、投稿しているそうです。クオリティーを保ちつつ手間を省いて時短できれば、空いた時間を有効活用してパワー維持に費やせることが分かるエピソードです。
3、判断を減らしている
取り入れてほしいのが、ハイディ・グラント・ハルバーソン氏が『やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学 』(林田レジリ浩文(訳)/ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)で紹介している「if-then(イフゼン)プランニング」という方法です。「もし〇〇になれば◆◆する」
というフォームに行動を落とし込み、実践するだけ。
「(もし)19時になったら、ジムへ行く」といったふうにです。
行動によってかかる時間には変動がありますが、2カ月ほど続けると努力を無意識のレベルにでき、習慣として定着します。このメソッドを使うと、成功率が2~3倍上がるそうなので、試してみない手はありません。
最後は「K:効果を確認する」
心理学でも、「人には、自身の進捗を確認できる頻度が増せば増すほど、創造的な仕事の生産性を長期的に高めやすくなる」といった、米国のドレクセル大学のローゼンバウム氏らの研究が有名です。いわゆる「進捗の法則」です。例えば、「ダイエットを続けよう」と、毎日の体重の変動が分かるように計測した数値をグラフで示す。「読書習慣を身につけたい」なら、まずは毎日の読書時間を夜22時からと決める。そして、読んだ本のタイトルと読書時間、読んだページ数をメモするといったこと。
まとめ
やり続けることが大事なことは、誰もが理解していながらも、意外と難しいものです。でも、このTKKを実践すれば、実現の確度はだんぜん高くなります。ぜひ、トライしてください。紹介したメソッドが役に立つとうれしいです。 他の記事も読む。60秒で簡単無料登録!レギュラーメンバー登録はこちら >■書籍情報
結局、「しつこい人」がすべてを手に入れる 単行本(ソフトカバー)
著者:伊庭 正康
出版社:アスコム
価格:1,650円(税込)
※この記事は、アイティメディア株式会社の許諾を得て
「ITmediaエグゼクティブ『ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術』」
の連載から転載したものです。無断転載を禁じます。
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