TOP イマ、ココ、注目社長! 「できる、できない」ではなく、「どうやったらできるか」を考え抜く。【後編】

2021/07/02

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第154回

「できる、できない」ではなく、「どうやったらできるか」を考え抜く。【後編】

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  • Oishii Farm 代表 古賀 大貴氏

 

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Oishii Farmはアメリカを拠点に、ニューヨーク発の植物工場を展開しているスタートアップである。品質管理が難しく、扱いにくいとされていた「苺」を安定供給する。しかも、季節に限定されることなく1年中出荷が可能という画期的なビジネスモデルだ。

 

Oishii FarmのOishiiは、もちろん、日本語の「おいしい」。生産する苺は、「おいしい苺」と評価は高く、アメリカの三ツ星レストランで引っ張りだことなっている。

世界に日本の農業を広めることがミッションとするCo-Founder & CEOの古賀大貴氏に話をうかがった。

 

(前編はこちら

(聞き手/井上和幸

「Oishii(おいしい)」には日本の産業だという想いを込めている

──アメリカに植物工場が参入してきたとのことですが、そこに日本の技術は使われているのですか?

 

古賀 日本の植物工場というパッケージが海外で売られているかというと、ほぼ皆無です。

アメリカの植物工場は日本の論文を見ながら自分たちで作っているケースがほとんどです。

 

──日本の企業は打って出て行かないのでしょうか?

 

古賀 そうです。ただ、もう3年くらい前に進出していないと、はっきり言って手遅れだということはわかっていました。6年程前に日本の植物工場の大手数社に対し「今すぐアメリカに植物工場を建てればとナンバーワンになれますよ」という話をずっとしていました。みなさん「そうですね」といいながらも、現在まで実行した企業はいません。

 

──もったいないですね。逆にだからこそ、古賀さんのようなベンチャースピリッツを持った経営者が出て行くのがいいのかもしれません。

 

古賀 社名に「Oishii(おいしい)」を付けているのは、私個人の想いです。つまり、「日本の産業だ」といいたかったのです。

 

もし、我々が失敗すると、10-20年後にはアメリカの植物工場が日本に参入し、日本の農家を淘汰し始める時代が来ます。「日本も植物工場をやっていたの?」くらいに間違いなくなります。

事実、グリーンエネルギーがそうでした。太陽光パネルは日本が世界のトップを走っていた。なのにいまではドイツや中国に越されている。それと同じことが植物工場でも起こりえると思います。

社名に日本がルーツである、という意味を残し、日本初の産業で、世界水準の産業を作って行きたいという強い想いが込められています。

 

──Oishii Farmさんではレタスではなく、「苺」に着目されている。

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プロフィール

  • 古賀 大貴氏

    Oishii Farm 代表

    1986年東京生まれ。少年時代を欧米で過ごし、2009年に慶應義塾大学を卒業。コンサルティングファームを経て、UCバークレーでMBAを取得。在学中にコンサルタント・ベンチャーキャピタリストとして農業テック領域のデューデリジェンスに従事し、MBA2年目に「Oishii Farm」を設立。日本人として初めて同大学最大のアクセラレーターであるLAUNCHで優勝し、シードラウンドを調達。「植物工場で農業に革命を起こす事」そして「世界中の誰もがいつでも新鮮で美味しい野菜・果物を食べられる世界」を実現すべく、2017年にNYにいちごの植物工場を建設。日本発の技術で世界産業を創り上げる事を掲げ、グローバルなチームで日々事業を拡大中。