TOP 日本全国注目社長! ゼロから創りあげた、地元の優秀人材が集う雇用創出企業。岡山県津山市から世界へと広がるロボット産業の未来

2021/05/21

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第2回

ゼロから創りあげた、地元の優秀人材が集う雇用創出企業。岡山県津山市から世界へと広がるロボット産業の未来

  • 経営
  • キャリア
  • IKOMAロボテック株式会社 代表取締役社長 生駒 徹志氏

 

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その土地ならではの風土や産業、住まう人々の気質などを活かして、独自の成長、成功を遂げた企業と経営者に着目する連載「日本全国注目社長!」。

 

2回目のゲストとしてご登場いただくのは、岡山県津山市でロボットシステムや産業ロボット周辺機器、各種オフィスオートメーションを手がけているIKOMAロボテック株式会社の代表取締役社長・生駒徹志さんです。

 

松下電器(現:パナソニック株式会社)のロボット開発チームで活躍した後、故郷である岡山に戻り創業。独創的な発想と高度な技術力で、全国からの注文が引きも切らないほどの会社へと成長させました。その間、約20年。ロボット産業の地盤が皆無といってよいエリアで、どのような経営努力を重ねてきたのでしょう?

 

「ぼくは根っからのロボットバカ」と話す生駒社長。かつての自分と同じような若い技術者の「働く幸せ」を追求した結果が凝縮されている経営体制、そして地元から全国へ波及させたいと意気込む日本のロボット産業の未来についてお話しいただきました。

 

(聞き手/井上和幸)

 

もともと大の機械好き。松下電器を経て地元・津山市で独り起業

ぼくは根っからの“ロボットバカ”でね、大学院の研究室にいたときは、純粋にロボットの仕事をしたいと思っていました。

 

“起業”を意識したのは、その研究室の教授と呑んでいたとき。「あなたはサラリーマンになるのではなく、起業をしたほうがいいよ」と言われました。それで、ぼくも素直なものだから(笑)、「起業ってどうするんだろう?」と思いを巡らせたときに、「まずは、修行をするために松下幸之助のところに行こう」と考えたわけです。

 

松下電器――いまのパナソニックに入社をすると、製品開発室でロボット関係の仕事をさせてもらえることになりました。松下というと、“白物家電”が主流と思われるかもしれませんが、ぼくの配属先では、産業用のレーザーだとか、ロボット、溶接機など、一般的な松下のイメージとはかなり毛色の違う仕事をしていました。在籍したのは8年間でしたが、その8年は本当に楽しかったですね。

 

 

父が急逝したことをきっかけに会社を辞め、津山に帰ってきたことが、地元で起業することになった経緯です。

 

当時の津山には、ロボットに関する仕事は皆無。でも「何で起業をしようか?」と考えたとき、「自分にできるのは機械の設計だけだ」と改めて思ったんです。それで、自分なりにお客さんから仕事を受けて、自宅の2階にCADという機械の設計図をつくるコンピューターを置いて部品図を描き、津山市にある加工会社さんにお願いした部品を自宅の玄関で組み立てて…というかたちで事業をスタートさせました。

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プロフィール

  • 生駒 徹志氏

    IKOMAロボテック株式会社 代表取締役社長

    昭和38年岡山県苫田郡奥津町(現鏡野町)生まれ。学生時代から起業を考え、大手電機メーカーに経営の基本を学ぶ為に就職しました。同時に、好きなロボットの設計・製造を行っていました。平成10年に地元で起業しました。会社設立当初は工場もなく、自宅2階が事務所兼工場でした。知り合いの企業様の軒先を借りながら、10年前に自社工場建設、7年前に東南アジアに合弁会社設立、3年前に第2工場増築も行いました。溶接や研磨ロボットをシステムとして造っています。「ゼロからモノを造りだす」を合言葉に、お客様と一緒にイメージを具現化しています。経営の根幹は、「会社は社会の公器」であり利益を出す事が目的ではなく、社会に貢献した結果が利益であるという事です。「事業は人なり」との想いで、従業員の将来を見据えた育成をしています。また、分野を問わず、起業家を支援したいと思っています。自分の経験から、目標を持ち続ける事の大切さを伝えています。津山から沢山の起業家が出てくれると嬉しいですね。80歳代の大ベテランから20歳の新人まで幅広い年代の社員がいます。一丸となって人づくり、モノづくりを行います。