2020/12/24
1/2ページ
ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
第95回
自分で考えて動く社員が育つOJTマネジメント
- キャリア
- ビジネススキル
- 中尾 隆一郎氏 FIXER 執行役員副社長
GCの流れ(全体で 1 時間)
1、瞑想:心を落ち着ける2、チェックイン:1 人ずつ発言する(例:24 時間以内にあった感謝)
3、報告者はG-POPフォーマット(後述)を使って状況報告
4、他のメンバーは感じたことを共有
5、報告者は他メンバー全員の発言が終わった後、感じたことを共有
6、それを参加者(4 人)に繰り返す
7、チェックアウト
なぜこのような事をするのか補足説明をしましょう。
(1)瞑想により、心をフラットにする。
(2)チェックインで「24時間以内にあった有難い話」をすることで場をポジティブにする
(3)G-POPフォーマット(後述)に記入すること自体がセルフコーチングとなる
(4)全ての参加者が平等に話を聞いてもらえる機会がある
(5)批評や指示、アドバイスではなく、「感想を交換する」
(6)感じたことを率直に話せる
(7)チェックアウトで感謝と気付きを伝えることができる
つまり、GCの1時間は、さまざまな仕掛けが入った時間なのです。
一般的に従業員は、1週間の報告を行う週報などを記載することが多いのではないでしょうか? これは上司に報告するための書類で、書く側にあまりメリットはありません。
GCで活用するG-POPフォーマットは、ハイパフォーマの仕事の進め方を標準化したものなのです。参加者は、毎週このG-POPフォーマットに記入します。すると、知らず知らずのうちにハイパフォーマの仕事の仕方が身に着いていくのです。しばらく継続すると、自分で自分をセルフマネジメントすることになり、自分の仕事のレベルがどんどん上がっていくことに気付きます。
この方法は2019年に大手総合商社の新入社員50人で実証実験を行い、その後50人の経営者、大手通信会社の新設部門50人、中堅ゼネコン200人、大手情報会社幹部10人などで実験を行い、全てのパターンで仕事のレベルが上がっているという画期的な方法なのです。新入社員から経営者まで、さまざまな規模、状況の会社で成果が上がるのです。実践する仲間を増やすことで、自律自転する人や組織が増えると良いなと思っています。
本購入の特典として、G-POPフォーマットをダウンロードできるようにしていますので、合わせて活用ください。
他の記事も読む。60秒で簡単無料登録!レギュラーメンバー登録はこちら >
■書籍情報
『自分で考えて動く社員が育つOJTマネジメント』
著者:中尾隆一郎
出版社:フォレスト出版
価格:1,980円(税込)
※この記事は、アイティメディア株式会社の許諾を得て
「ITmediaエグゼクティブ『ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術』」
の連載から転載したものです。無断転載を禁じます。
Copyright(C)ITmedia,Inc. All Rights Reserved.