2020/08/06
1/2ページ
ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
第75回
未来を創るプレゼン――最高の「表現力」と「伝え方」
- キャリア
- ビジネススキル
解像度を上げるためには、集中して物事をみる必要があります。結果的に理解度が高まり、多くの情報を脳内に蓄積することができます。また、「ファクトベース=事実に基づく思考」で話すことができるようになります。そして、多くの情報を蓄積すると、未来への仮説を数多く立てられるようになります。
先ほどのミスを指摘する話を例にとれば、「単にミスしたことを明らかにする」だけではなく「今後ミスをしないようにする手助けをする」という、すてきな未来創りの話ができるのです。
ぼんやりとした表現をしがちな人は、物事を「なんとなく知っていて」「深く理解していない」という状態です。
私は自分が開催するワークショップで、参加者の人たちに記憶だけでトトロの絵を描いてもらいます。大抵の場合、トトロからはかけはなれた謎の生命体が生み出されます。でも、参加者の人たちはトトロの絵を見ればすぐに「これは本物のトトロだ」と分かりますし、にせものの絵を見れば「なんだこれは」と言って笑います。
いざ描いてみようとすると、自分の絵の出来栄えにがくぜんとして「知っているけれど再現できるほどに姿を理解していなかった」ということを実感できるのです。
ぜひ、ご自身の日々の生活の解像度を上げてみてください。そうすることで、もっとすてきな未来をきっと創ることができるようになります。
◆「未来を創るプレゼン」について(伊藤 羊一)
この本は、澤円さんと私、伊藤羊一による共作です。澤さんも私も、年間300回レベルで人前で話しており、言ってみれば「プレゼンのプロ」であります。その2人が書いた「未来を創るプレゼン」という本なので、「プレゼン」のスキル、テクニック満載! という本に見えることでしょう。スキルやテクニックも、お互い少ーしだけ語ってはいますが、この本でもっと大事にしているのは、説得力の源泉である、その人の「生き様」「在り方」についてであります。「生きること」と「語ること」っておんなじだ、ということですね。「人前で語るのが苦手」と思われる方は、読んでみてください。テクニックに頼らずとも、あなたの「プレゼン」は変わります。 他の記事も読む。60秒で簡単無料登録!レギュラーメンバー登録はこちら >
■書籍情報
『未来を創るプレゼン』
著者:伊藤 羊一、澤 円
出版社:プレジデント社
価格:1,100円(税込)
※この記事は、アイティメディア株式会社の許諾を得て
「ITmediaエグゼクティブ『ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術』」
の連載から転載したものです。無断転載を禁じます。
Copyright(C)ITmedia,Inc. All Rights Reserved.
キャリア・ビジネスに役立つ!最新記事一覧 >